自転車と旅

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自転車と

旅をする手段はたくさんありますが、後々になって深く思い出に残るのは自転車ではないでしょうか。

車やバイク、電車や飛行機、どれもが快適に移動することができますし、なによりも遠くへ早く移動することが出来ます。 でもそれだけで幸せなのでしょうか。 いやいや、人には人の楽しみ方があるので否定することはしませんが、充実した気持ちになれるのは自転車ではないかと思うのです。

学生時代を中心に自転車による旅、ツーリングを続けてきました。 今思えば、あれだけ長い時間を使ってゆっくりと旅を続けられたということは、とても贅沢で充実した旅をしていたなと感じます。 まだまだ治安も良かったという時代背景もありますが、とにかく世間は温かでした。 道端を走っていても、お店の前で休憩していても、公園でキャンプしていても、地元や周りの人たちが話しかけてくれたり、その土地の雰囲気を感じることが出来ました。

自動車では1つの区切られた空間を作って通過してしまい、その土地を感じることはとても少ないです。 それがバイクになれば風を感じ匂いを感じることができます。 しかし、人の息遣いまでは感じることはできません。

では、自転車ではどうでしょうか。 自動車やバイクではあっという間に過ぎ去ってしまう景色が、いつまでたっても自分のものです。 いや、さすがに北海道のどこまでもまっすぐな道が続くような場面では閉口するところもありました。 でも、自分のペースで好きなように走り、お気に入りの景色があればそこで休憩し、景色に飽きればまた走り出せば良い。 こんな気ままな時間を過ごせる旅の手段は自転車しかありません。 道端の道祖神や小さな神社、道端の湧き水、そんな小さな発見があるのも自転車ならではのことです。 それだけではありません。 路端で働いている人が声をかけることが出来るのも自転車ではないでしょうか。 「お〜い!」と声をかけて止まれる速度が自転車です。 そう考えると自転車とは旅にぴったりの乗り物だと思います。

走っているときだけではありません。 輪行している間でも同じようなことがありました。 知らない土地で自転車を持って電車に乗ると、周りの人たちはそれが何か気になり、聞いてくるのです。 「これなに? 自転車?」 中身が自転車だと分かると「じゃあ、おにいちゃんは競輪の選手かい?」 そんな会話をしながらも、1車両しかない地元のローカル線を乗り継いでいると、言葉を通してその土地を感じることが出来ました。 これも楽しい思い出です。

今の自分の生活環境から考えると、まるで止まっているかのようなゆっくりとした時間の流れです。 どこに旅行するにしても、飛行機や新幹線、車で移動するときも高速道路を利用している現実としては、夢のような時間の使い方です。 次にこんなゆっくりとした自転車で旅行が出来るのは定年退職した後となるでしょう。 はたして、あと30年も経ったときに自転車で旅行できるほどの体力や気力が残っているのでしょうか。 はたまた、自転車でゆっくりと旅行が出来るような社会環境が整っているのでしょうか。 少なくとも自分に準備できるのは、体力と気力を十分に確保しておくことと、家族の理解を得るためにしっかりと説得しておくことでしょう。

 

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