自転車と保管場所

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自転車と保管場所

こんな雑文を読んでいただける方は、どのような環境で何台くらいの自転車を保有しているのでしょうか。 また、それらの自転車をどのように保管しているのでしょうか。 私も今でこそ一戸建て住宅に住み、自転車の室内保管状況としては問題のない状態になりましたが、それまでは悲惨な状態も経験してきました。

第一段階(新人寮)

我が社では入社1年目は新人寮に強制入寮させられ、社会人としての基本事項を公私共に管理されるのです。 各人に6畳の部屋を与えられるのですが、一部屋毎に壁がない状況です。 要するに12畳に2人入居のようなものですが、入口が2箇所あり、部屋境界をもって電気代等の分解点が設けられていました。 セコイ奴は夜になると、隣人の部屋のテレビを後ろから見て、部屋の照明を消し、相手の光のおこぼれで生活するという強者もいました。 おっと、自転車の保管場所の話でしたね。 そんな状況下でしたから、1年で引っ越すことが分かっていたので物も少なく、部屋は広く、快適でした。 自転車といえば、大学時代から乗っていたランドナーと買ったばかりのマッディフォックスの2台ですから、両方とも室内保管でも十分な広さがありました。 たまに部屋に仲間が集まって飲むようなことがあったり、荷物が多くて狭くなれば自転車を廊下に置くこともできたので、良かったです。 なにせ、新人寮でしたので同期入社の新人しか住んでいませんので、廊下に保管していても盗まれる心配もありませんでしたし、文句を言われることもありませんでした。

第二段階(独身寮)

この段階が一番苦労しました。 なにせ、6畳一間の寮生活にも係わらず、最大でロード2台とMTB3台、ランドナ1台という状況でした。 これに、決戦用ホイールや予備ホイール、スペアタイヤやパーツ類(ハンドル、サドル、シュー等々)でテンコ盛り。

まずランドナについては、申し訳ないのですが外の駐輪場に置くことにしました。 屋根はありますが、風が吹けば自転車はびちゃびちゃです。 それからマッディフォックスと合わせてスペアホイールやら工具類をブルーシートで養生してベランダに保管しました。 ただし、これについては消防検査の日だけは、移動して室内に保管する必要がありました。 消防法上、避難通路としてベランダが設定されているからです。 続いて部屋の中です。 Y33とアスクルのMTB2台と5500ロードを床に3台互い違いに並べて置くこととし、その上にラックを使ってネモトロードを置くことにしました。 3台分のスペースに4台を置くことに成功しました。 反対側の壁にはテレビやオーディオのラックが置いてあるため、寝るスペースはわずか1.5mくらいです。 寝袋で寝た方が良いくらいのスペースです。 時々、朝起きると腕の周りにチェーンオイルの汚れがついていたり、寝相の悪いときには夜中に自転車が倒れてくることもありました。 なんという悲惨な状況でしょうか。 モノがありすぎです。 こんな状況ですから、MTBでレースから帰ってくると、とにかく洗車して汚れを落として、乾かさないことには部屋には入れられません。 なにせ、そこに布団を敷いて眠るのですから。 遠方で走って夜中に帰ってきた場合には、自転車を部屋に入れようとすると時間的にも空間的にも眠れなくなるため、車内に積んだまま眠ってしまい、翌日は自転車を載せたままの車で出勤なんてことも何度もありました。 とにかく、キレイな状況で自転車を保管しなければ、部屋の中で他のことがなにもできなくなるのです。 また、自転車の入れ替えのためには、一度自転車を部屋から出さないとならないので、先週はロードで今週はMTBとかいうと、部屋のレイアウトも変わり、悲惨な状況でした。 ただし、自転車のメンテナンスについては、部屋の前が洗面所で廊下が広くなっていたので、そこで出来たのが助かりました。 雨の日の暇なときには、オイルの匂いを撒き散らしながら、メンテナンスに興じることができました。 もちろん終わったあとは、床をデグリーザ等でキレイに掃除すればOKです。

第三段階(社宅)

結婚しました。 すると必然的に社宅住まいとなります。 社宅の間取りは6畳2部屋、4畳半1部屋、それとダイニングです。 さらに屋外には物置スペースまで確保されており、独身寮と比較して格段と余裕が生まれます。 結婚間もない二人暮しですから部屋数にも余裕はあり、4畳半を自転車置き場に使用させてもらいました。 当然自転車だけでは余裕はあるので、婚礼家具が置いてあったり、押入れの中は夫婦の共用物品が入りました。 工具類やスペアパーツ類については、小さいながらも倉庫までついていたので倉庫に保管することができました。 独身時代に比べてなんと贅沢な保管環境でしょう。 4畳半に4台ですから、間隔も広く置け、どれでも簡単に乗り出せる状況にあります。 また、ランドナー、マッディフォックスは屋外倉庫内の保管でしたているので盗難の心配もありません。 泥だらけのMTBで夜遅くに帰って来ても、倉庫に一時保管できるので車内に放置しておく必要もありません。 時おり妻の友人が訪ねてきたときなんぞは、部屋に自転車が置いてあることと、この自転車の数に驚かれることもしばし。 趣味の世界なんだから仕方ありません。

第四段階(一戸建て住宅)

とにかく自転車置場には不自由はしません。 とは言っても、妻の理解が十分に必要です。 2階のホールにはY33と5500とC40が並んでいます。 照明もスポットライトを用いて自転車を照らすように向けております。 どんな雑貨屋で購入するチンケなインテリアよりもキレイに映えています。 1階の廊下から見上げれば、手すり越しにロードバイクが見え、これまたキレイです。 他の自転車(マッディフォックス、ネモト号、妻用GIANT、子供用初代MTB2台)については、他の部屋に分散して保管しています。 また、子供たちの自転車とEPICは物置の中でいつでも乗れるようになっています。 私もMTBに乗る機会がほぼ毎週なので、毎回洗車して部屋に上げるのが苦痛になったからです。

その他、便利な点は、ロードの脇にローラ台をいつでも乗れる状況に置いていられるので、そんなに気合を入れなくとも気楽に乗り始められるようになったことです。 子供が大きくなってきた今となって、自転車に興味を持ってはいるものの、自転車にイタズラしたり倒したりするようなことはしません。 どれだけ怒られることになるのか子供ながらに十分に理解しているようです。

とは言っても、贅沢を言えばキリがありません。 部屋の間取りをもう少し検討して、玄関の脇に自転車を置けるスペースや土間を確保すれば、毎回2階ホールまで自転車を持ち上げる必要もなかったかなと思うこともあります。 また、そんな3畳程度の部屋を確保しておけば、雨天時のメンテナンス等も簡単にできて、良かったかなとも思います。 とは言え、既にこの家はこの形で存在するわけだし、簡単に買い換えられないものなので、贅沢は言えません。 こうして雨風や盗難の心配がない状況で保管できるのですから十分です。

さて、これ以上自転車が増えてしまったらどうなるのでしょうか。 古いものから順送りで、環境の悪い所に移動させることになるのでしょうか。 いやいや、それよりも購入そのものに妻の同意が得られるのでしょうか。 

 

 

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