自転車と新車への欲求

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自転車と新車への欲求

自転車の新車購入頻度はどのくらいでしょうか。 そして自転車の購入の目的はなんでしょうか。 雑誌やHPを見ていると、毎回ニューモデルが発表され、そしてインプレッション記事が掲載されています。 いかにも「このマシンが買い得!今が買い!」とばかりに購買意欲をそそります。 では、この雑誌やHPを見て、どれだけの人が購入に踏み切ることが出来るのでしょうか。

購入頻度は、その人の目的や乗車頻度に大きく依存することになるのは想像できます。 当然、レースやツーリング等の過酷な条件で使用していれば、消耗は激しいので交換の必要性もありますし、その他にも転倒等による不慮の事故で乗れなくなることも多いことでしょう。

では、レースまで追い込むこともなく、一般ユースとして買い替えを考えてみたときにはどうでしょうか。 そこそこツーリングに行き、そこそこレースに参加する。 これなら、1年や2年でフレームがヘタってしまうことはないでしょう。 この手のレベルの人であれば、財布の余裕やニューモデルへの試乗意欲、飽きっぽい、物欲などの理由で新車を購入するのではないでしょうか。 本当に壊れる寸前で乗れなくなって新車を購入するような人は稀でしょう。 中には新車ばかりを乗り継いで、ちょっと乗ってはオークションや下取りに出して、それを資金にまた新車を買うという人もいるみたいです。

自分の購入履歴を振り返ってみるといったいどうだったのでしょうか。 ロードについては、92年にネモト号、97年にトレック5500、そして02年にC-40を購入してきました。 また、MTBについては、90年にマッディフォックス、93年にアスクル、95年にY33、そして05年にEPICに乗り換えました。 新車の購入を考える時、それぞれの自転車に何年乗ったのかと言うことよりも、その自転車でどのように走ったのかということが重要ではないかなと思うのです。

マッディフォックスは90年に買った初めてのマウンテンバイク。 それまでに乗っていたランドナーやパスハンターと呼ばれるクロモリフレームとは違って、ガチッとしたMTBの走破性に驚き、レースや山遊びに目覚め、とにかく毎週のように走り回っていました。 木の枝を巻き込んで後変速機を壊したり、転倒して崖に落としたりと、ひどい目にも遭いました。 リムが磨り減るほど乗ったので、ホイールも更新したくらいです。 乗れば乗るほど新車も欲しくなりましたが、新車を検討するまでの間の中継ぎとして、アスクルを手に入れたのです。 アスクルも買えば高いのかもしれませんが、フレーム単体を譲ってもらい、パーツ類も中古を譲ってもらい、自分で組みつけて完成させました。 マッディフォックスもかなりガタが来ていて、必要に迫られて中古パーツを組みつけて自転車を完成させたのです。 それでも当時の最新のマグ21は新品で購入し、かなりの快適性を手に入れました。 そして、やっと結論が出たのがY33でした。 Y33も購入当初の数年はバリバリと乗り、レースや山にと走り続けました。 ところが、結婚してレースから遠ざかってくると、MTBに対する欲求も少なくなってくるのです。 5年もバリバリと乗ったMTBですから、あちこちの劣化も激しく、買い替え時だったのかもしれません。 しかし、乗る機会も少なくなってしまったので、無理して買う必要もなくなってしまったのです。 でも、たまにはオフロードも走ってみたい、レースにも出てみたいと思えば、Y33しかMTBがなければ、それに乗るしかありません。

しかし、レース会場でふと周りを見渡せば、自転車の世界はかなり激しく進化しており、一斉を風靡したYフレームは完全に姿を消していたのです。 「新しい自転車があっても良いよなぁ。」 と考えることもありましたが乗車頻度も少ないので購入には踏み切れませんでした。 もっと走るから、もっと速くなりたいからと言う理由であれば、躊躇することもなく素直に買っていたかもしれません。 Y33に乗って10年も経つと、これからももっと走るから自転車が欲しいと言うよりは、どちらかというと、自転車が古くなってきたから欲しいということが理由の大きなウェイトを占めていました。 古いから欲しいと言うのも、自転車が欲しい1つの理由ではありますが、これまでの自分の購買履歴から考えると、どうもしっくりとこないのです。 やっぱりたくさん走りたいから、レースで頑張りたいから、だから新しい自転車が欲しいというのが正論ではないでしょうか。 そのへんが自分の中で整理できないために、次のMTBに踏み切ることがなかなか出来なかったのです。

Y33を買ったときは、自転車と一緒にヤル気まで一緒に買ったと思っていますから、自分なりにも頑張って走れたんだと思っています。 10年も乗り続けてきたY33は、特徴的なカーボンフレームからギシギシと異音が聞こえるようになり、リンク部分からも異音が生じるようになり、安全性も考慮して、新車購入に踏み切ったのです。 寂しいお別れです。 

また、ロードに至っては、ネモト、トレック、C-40と乗り継いでいますが、どれも自分が一番走れた頃に買ったものです。 やはり、自分が走れているときには自転車が欲しくなるものなのでしょう。 外観上に大きな変化が見られないロードですが、そこに詰め込まれた恐ろしいほどのテクノロジーは乗ってみるとその違いを大きく感じさせてくれました。 スチールからカーボンへと乗り換えると、その剛性感や反発性による自転車の加速感を得ることができました。 踏めば踏むだけその違いを感じることができるのです。 乗りたいから買う、走りたいから買うと言う気持ちが前面に出てきて、乗り継ぐたびに速く走れるのを実感できました。 ロードについては、本当に純粋にもっと早く楽に走りたいという欲望があっての購入だったのではないでしょうか。 ほぼ5年ごとに新車を購入していたのですから、やる気も十分にあったかと思います。

ロードとMTBで進化の形は違うし、消耗の度合いも違う。 また、乗り手を囲む周囲の状況や体力の変化も影響してくる。 こうやって自転車を購入する頻度は自分の中でも車種によっても違ってくるものだと思います。 いずれにしろ、新しい自転車はとても快適に感じられ、自分の体力の低下を忘れさせてくれる喜びもあります。 雑誌のページをめくったときに新車がラインナップされていれば、新車購入への欲求も膨れ上がるのは無理がありません。 これでもかこれでもかと新車が発表されていきますが、その都度欲しがっていては、金もなければ乗りこなす体力もないでしょう。 そろそろ「身の程知らず」ってのを考えて買わなければならないのでしょうか。 

でもやっぱり今更105じゃ、やる気出ないよなぁ〜

 

 

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