自転車と常陸の国〜続編〜

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自転車と常陸の国 〜続編〜

今年の1月21日にこのテーマで作文したばかりなのだが、先日ショッキングなニュースが飛び込んできたのだ。 なんと、日立の山に自転車入山禁止の看板が立てられたと言うのだ。 自分で直接見に行ったわけではないのだが、地元のサイトの掲示板にも書き込みされていた。 

最初にその話を聞いた時には、あまりのショックに驚き、そしてとうとうここにも来たかという落胆、そしてなんだか熱いものを感じたのだ。 悲しいと言うのか悔しいと言うのか、何と表現したら良いのかわからない不思議な感情だった。 日立の山が自分の所有物であるわけもないし、自分が管理しているわけでもない。 自分ではどうにもなるものではないのだ。

聞くところによると、どこかのハイカーが日立市役所に対して、ハイキング道を高速で走り抜けていく自転車が危険だと通報したということらしい。 今さらなのかもしれないが、とうとうこのときがやってきたと考えるのが順当な考えであろう。 その昔、自分が一人で山中を走っていた時とは状況も違うし、世間の感じ方も違う。 昔の話をしても始まらないが、自分ひとりで走っていた頃には、自転車の轍も見かけることはなく、歩く人さえも見られない閑散としたコースだった。 手入れも行き届いていない、下草もたくさん生い茂ったようなコースだったのだ。 そこを自転車で走ることで下草も枯れ、地道も出てきて、走りやすくも歩きやすくもなってきたのではないかと思う。 山中で人に出会うことも珍しいので、自転車の出現には驚きながらも、日立の山なんかに入り込む変わり者同士を笑いあったものだった。 なにせ、地図にない道を探そうとしていただけに、歩いている人と情報交換しながらも、支線を見つけては下ってみて、苦労して上り返してくることの繰り返しであった。 その結果、縦走路を発見し、均し、走りやすくして、人にも教えられるような道になった。 日立にも新しいショップもできたし、走る人も増えるだろうと思っていたが、予想は的中した。

ショップ単位の集団で走るようになってしまったのだ。 まだ自転車も少ない時分だったので、最初のころは、ど素人集団と言うこともあり、何も分からなければ遠慮気味に走るのも当然のことだったかと思う。 素人一人では危険で走れないから、どうしても集団で山に入ることになる。 集団で走れば、マナーの悪いのも出てくるのは想像できる。 仮にきちっとマナーを守っていたとしても歩行者から見ればたくさんの自転車走行はとても危険に見えるのも無理はない。 さらに、だんだん強い人も出てくるようになれば、レースの練習気分で山を走るようになるので、歩行者にとっては恐怖でしかないと思う。 いくら自転車がマナーを守ったとしても、ひとりでゆっくりと山を歩きたい人たちにとっては、集団で自転車が駆け抜けることは邪魔ものでしかないのだろう。

では、こう考えてみてはどうだろうか。 反対に、自分が自転車で走りに行ったときに、○○山行会(旗まで持ってる)の一行が前を歩いていたらどうだろうか。 一人なら簡単にやり過ごすことはできるが、大勢でいたら自転車にとって興ざめではないだろうか。 大勢で歩いていれば下りで抜くこともできず、自転車の下りの楽しみをスポイルして、一緒に自転車を押して下らなければならないのだ。 また上りの場合でも、乗って行きたくとも、人が歩いていれば抜けないし、自転車を押して歩くとしても、今度は自転車が重くて歩く人に抜かされるのだ。 これで楽しいだろうか。 また、先日までは走りやすかった斜面に、歩きやすいようにステップを刻まれていたり、階段状に石が積まれていたらどう思うだろうか。 コースを荒らしてドリフトしたり、リアロックしたまま斜面を削って下っていては、歩行者の階段を削っているようなものだ。 こんなところに人が歩きにきて面白いだろうか。 素人が大勢で下れば、この山削りが幾重にも重なり、そこに雨が降れば木の根もむき出しになり、山に悪い影響を与えることになる。 ひいては歩く人にとっても自転車にとっても通りづらい道になってしまうのだ。 こんな状況を歩行者が見たら、何と言うだろうか。 容易に想像できることである。

市民からの苦情が行政に寄せられれば、行政はトラブルが大きくならないようにと簡単に入山禁止の表示を出す。 行政が両者の間を取り持つわけがない。 一番手っ取り早い方法だ。 あくまでもハイキングのための道であることを考えれば、一方的に自転車側が規制されるのは当然のことである。 

今更ながら、これまでの自分たちの行動を見つめ直してはどうだろうか。 自分たちはマナー良く走っていたと言うおごりがあるのではないだろうか。 それは、あくまでも自分の立場からの見方であって、歩行者から見たら全然マナーになっていなかったのかもしれない。 それとも、マナーは良かったけど、集団で走ってくる恐怖心が原因だったのかもしれない。 集団心理と言うものもあり、大勢で行動している方が正しいと考えがちだが、ここは自転車側が十分に譲歩すべきだったのではないだろうか。 集団で走っていては、やはり歩行者にとっては恐怖でしかない。 ショップで素人を連れて走るのも良いことかもしれないが、大勢になるとやはり歩行者には恐怖を感じさせることになろう。 コースへのインパクトを考えると、きちっと走れる人が少人数でサクッと走ってくるのが一番ではないだろうか。

これで近場の山が走れなくなってしまった。 次はどこの山を目指して走って行こうかと思案中である。 ちょっと遠くまで足を伸ばさねばならなくなってしまったのだが、いくつかの候補もあるので、また5万図を持って改めて山に入ってみようと思う。 

もう次は発見しても誰にも教えないよ。

 

 

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