自転車とヒルクライム

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自転車とヒルクライム

いつからでしょうか、日本サイクリング協会主催の「マウンテンサイクリングin乗鞍」が受け付け初日で定員いっぱいになってしまうようになったのは。

このレースは、そもそもマウンテンサイクリングという名のように、サイクリング協会がサイクリングの普及を目的として、日本で最高所を走ることができるサイクリングイベントとして開催されました。 開催当初は、参加人数も定員に届かず、本当にサイクリング大好き人間と一部のレース志向の人達の参加する貴重なイベントでした。 

晴天に恵まれれば、その景色は美しいものです。 スタートから鈴蘭にかけては、一之瀬緑地の気持ちの良い勾配が続きます。 まだまだ決してキツイ坂道ではありません。 国民休暇村前の大きなカーブを過ぎると、コースは狭く、タイトなターンが続くようになります。 第一チェックポイントを過ぎると視界も広がり、遠くまで見渡すことができるようになります。 ここから勾配もキツくなりグングン高度を上げ、天上に向かってペダリングを続けます。 途中から滑り止め処理されたコンクリートの急勾配を通過すると、まもなく森林限界へ。 遠くには、北アルプスの山々が槍ヶ岳、穂高岳連山と広がって見えてきます。 森林限界を吹き抜ける風に耐えると、まもなくゴールといった1時間強のコースです。

この数年で大会が様変わりしました。 どうも自転車雑誌の影響が大きいようです。 自分も自転車雑誌を講読して、今の流行をチェックしているのですが、この何年かでは夏前の特集で乗鞍攻略やヒルクライムの企画が組まれることが良くあります。 当然、この企画を読んでからでは乗鞍の申し込みは終了していますので参加は不可能ですが、それを読むことで、来年は自分も参加したいと思わせるのでしょう。 しかも、申し込み当日で締め切りとなる人気イベントとなれば、参加意欲も沸いてくるのでしょう。 それが数年繰り返され、コンポもコンパクトドライブ等のヒルクライム向けのものが出てくれば、ハード、ソフト共に乗鞍攻略の地盤は整うことになります。

しかし、なぜこんなにまでして1500mものアップという苦行のために労力を払うのでしょうか。 自分の限界への挑戦? つまり時間への挑戦? わずか1時間ばかりで限界ですか。 なにかを見つけるため? でもなにも落ちてないですよ。 ストレスの発散? 思ったように走れずストレスが溜まるだけ。 人それぞれで価値観も違うし、目的も違うでしょう。 

自分の場合は、毎年出ていたので、毎年の記録がその年の自分の成果もしくは出来上がり具合として考えていました。 だんだんタイムは短縮されたのですが、あるところから、どうしても超えられない壁ができて、おそらくそれが年齢、体力のピークだったのでしょう。 それから少しずつタイムは伸びてきて1時間20分を超え、そろそろ30分になりそうだというところまで来てしまいました。 自分の身体の状況を素直に受け入れることができました。 本当に、何年連続で出ていたのでしょうか。

ところが、とうとう昨年から出場をあきらめました。 体力的な問題ではなく、乗鞍過熱に辟易としたのです。 「受付開始前には受け付けません。 受付開始2日目には定員一杯で無理です。」 といった状況では、「メンバーが集まったから、みんなで楽しく申し込もう!」と言うより、わざわざ策を練って申し込まなくてはならないということが理不尽な気がしたからです。 別に、乗鞍を走るのはイベントでなくても可能ですし、一昨年から交通規制されたため、自転車天国のように気楽に走れるようになったわけですから。 なにもイベントにこだわる必要はないと思っています。 あの美しい景色と達成感を味わうためには、イベントと言う機会を与えられなくとも、自分の脚で、自転車で走れば十分に得られるものですから。

 

 

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