自転車と結婚式

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自転車と結婚式

私も大学を卒業してから十何年も経ちますと、周りの仲間達もだんだん結婚率が高くなり、その披露宴に招かれることもあるのです。 酒が入るとどうしても昔のノリで話が弾んでしまうのは良いのですが、それはひとつの円卓に仲間のみで固まった場合での話。 披露宴にはふさわしくないような内容の話も出てしまいます。 昔は、こんなにきれいな場所で披露宴をあげるような生活はしてなかったとか、女っ気はなく自転車一筋だったとか。 そんなヤツがよくもまあ、こんなにきれいな人と巡り合って結婚できたなとか。 そんな会話が多いのです。

いつごろのことだったのか、誰の結婚式だったか不明ですが、披露宴の祝辞を頼んできた人がいたのです。 そしてひとつなにか余興を頼むぞと。 さすがに若い頃は、適当な暴露話や、カラオケ等で誤魔化すこともできましたが、それなりに年齢を重ねてくれば、お互いに社会的立場というものが備わってきます。 お互い恥をかかせるようなことはしてはいけない。 う〜〜ん。 大人になったもんだ。 しかし、いったい何をしゃべったら良いのだろうか。 披露宴では、当然友人代表の立場であり、友人といえば、自転車関係等が多いので、自転車にかこつけたい気持ちもある。 悩んだ挙句、次のような祝辞を披露しております。 当然、その場の雰囲気に合わせてアドリブで前振りに変化を付けるのと、核心部分にも変化を付けているので、これまでただ一度と同じパターンはありません。

「・・前振り(簡単な過去の紹介や自分との関係)・・・・・、そんなわけで、私達はレースやったり、ツーリングやったりと、自転車を通して、友情を深めてまいりました。 ところで、ご列席の皆さんは自転車ってのは難しい乗り物ってことをご存知ですか。 あっ、これでもボクは物理学科出てるので物理学的な話は、ちょっと難しくなるのでここでは割愛させて頂きますが、簡単な話をします。 自転車ってのは、後ろの車輪で駆動して、前輪でバランスと方向を決めて進んでいくのです。 そんなの分かってると仰るかもしれませんが、それが簡単にできないから子供達は補助輪を取るときに苦労するのです。 夫婦というものもこの自転車の前輪と後輪のように、バランス良く、方向を決め、そして目標に向かって進んでいくのです。 そりゃ、夫婦によっては「私が前輪よ!」とか「早く押してちょうだい!」とか、役割は違ってくると思います。 でも、バランスが悪ければ自転車も倒れます。 夫婦も同じです。 急にハンドルを切ったり、急にペダルを踏めば、スリップして転倒してしまいます。 そして、ツーリングやレースで走ってきたように、上り坂もあれば、下り坂もある。 雨の日も、向かい風のときもある。 どんなときでも、前輪と後輪は離れることなく、いつも協力してバランスをとりながらゴールを目指して進んでいくのです・・・・・(一般的なまとめの話)」

私は基本的に原稿を作って読みながら喋ると言うことをしない性質なので、実際にどんなことを喋っているか正確な記録はありません。 しかし、大筋ではこんなところでしょう。 

仲間の結婚披露宴で喋る機会を与えてくれるのはすごく嬉しいことですし、その場に久しぶりに仲間が集まることも嬉しいことです。 でも、昔からの仲間が幸せになってくれるということが一番嬉しいことです。

おそらく、このHPを読む人は、少なくとも自転車に興味を持つ人だと思いますので、これを読んで「使えるな」と思った方は使ってみてください。 ただし、これだけでは時間が持ちませんので、その場の状況に応じたスピーチを考えてみてください。 一番に考えることは、喋る人の自己満足ではなく、聞いた人の心に残り幸せな気分になれるということです。

 

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