初めての自転車

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初めての自転車

初めて自転車に乗れたのは何歳のころだったのでしょうか。 自分では全く覚えておりません。 自分は兄弟の中で一番上なので、父親の思うがまま、個人のやりたいように乗り方を訓練していたのでしょう。しかし、そのとき乗っていた自転車はなんだかサッパリ覚えておりません。 キャラクター自転車だったのか・・・

なので、自分が覚えている最初の自転車は黒い5段ギヤの自転車のことです。 

この自転車は、自分の記憶では小学校6年生のときに今は亡き祖父に買ってもらいました。 当時はスーパーカーブームという時代背景もあり、リトラクタブルヘッドランプや電子フラッシャー式のリアランプが搭載されたものまでありました。 手動によりヘッドランプがパカッと開き、ライトが点灯するのです。 もちろんダイナモ式でしたが。 リアランプについては、方向指示器もどきまで付いて、単一電池6個ぐらい入れないと機能せず、とても重いものでした。 電池だけで今のロードフレーム分くらいありそうです。 しかし、自分の祖父が選んでくれたのは、質実剛健、真実一直線というべき、標準的な2灯式ヘッドライトのリア反射板つきの自転車でした。 もちろん、トップチューブにレバーの付いた5段ギヤ仕様で、ハンドルもセミドロップタイプでした。

この自転車で近所で日帰りでいけるところには、あちこちに行きました。 おそらく千葉の実家から銚子まで行ったのもこの自転車だったのでしょう。 だんだんと乗る距離も増えてきて、あちこちに行くようになると、自転車の重さに気づくことになるのです。 それに、近所に住んでいた自転車兄ちゃんの「ちゃっちゃん」の影響もあり、軽量化を目指したのです。 今思えば、普通の5段ギヤの子供用自転車なので、軽量化してもたかがしれてるのですが、やってる本人は一生懸命です。 2灯式のライトを外して1灯式にして、リヤキャリアを取り外し、チェーンケースを外し・・・と子供ながらに可能な軽量化を実現させたのです。 もちろん、自分で直せなくなりそうなものは、怖くて外せませんでしたが・・・ 次にやった改造はフロントダブル化。 バンド止めのFメカとインナーギヤを買って来て自分で取り付けたのです。 何にも知らない子供だったので、小ギヤを外側に取り付けるなんて逆なことをして、ま、それでも変速していたので問題はなかったのです。 この間違いに気づいたときはまた大変でした。 当時の自転車はクランクピンにより両クランクが固定されており、下手に抜くと再利用ができなくなるし、挿入しそこねるとクランクピンを破損してしまうのです。 何度苦労したことでしょうか。 今でもそのシーンが記憶に残ってます。 そんなこんなで、自転車を分解して、再度組み立てる楽しみを覚えながら、自転車の構造や仕組みを覚えてきたのです。 時には分解しすぎて自分で直せなくなった部分もありましたが、いろいろな人に手を借りて、元に戻すことができました。 まるで、検体に出された身体のように、あちこちを切り刻まれては繋ぎ合わされ、私の自転車人生の第一歩を踏み出すきっかけをつくってくれたのです。  合掌。

 

 

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