登山と山岳サイクリング

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登山と山岳サイクリング 

大学2年生の夏の合宿前に北穂高岳から奥穂高岳まで縦走したことはどこかで述べました。 それからです。 自転車付き登山というのか、山岳サイクリングというのか良く分かりませんが、そういうことを始めたのです。

たとえば、富士山頂まで自転車に乗ったり担いだりしながら登頂し、下りは自転車に乗って下ってきたとか、八ヶ岳の夏沢峠を西側から東側に越え、本沢温泉に浸かって下山するとか。 はたまた、谷川岳の土合駅から清水峠を越えて北に抜けるとか。 そんな遊びに興じるようになってきたのです。

自転車で山に入る前には、そこそこの登山の経験がないと不安なので、山岳協会主催のセミナー等に参加してそれなりの経験を積んでからの挑戦でした。 自転車を持たない登山だけなら、北アルプス、南アルプス、八ヶ岳、飯豊等の一般コースから始まり、八ヶ岳、北ア、南ア、谷川等の雪山も登るようになりました。 今思えば、冬山セミナーの講師は長谷川恒夫氏だったなぁ なんて思い出されます。

登山も自転車のように地道な達成感を味わう楽しみだと思います。 ゆっくりと一歩ずつ踏みしめて、ピークを極めるというところは同じような満足感だと思います。 でも、大きく異なる点があるのです。 自転車から入っているだけに、登山口までのアプローチのだるさや、下山してから林道、車道を延々と下ってくるかったるさが、苦痛だったのです。 自転車なら楽に下れるのに、歩きだと下りでも疲労する。 なら、自転車と登山を融合させてしまおうと考えるのも素直な判断だったのです。

それから、雑誌を調べたり、登山やハイキングのガイドを調べたりと、自転車でも走れそうなコースを探しました。 当然5万図や、山地図なんかも入念に調べ、等高線やコースタイムから走行可能かどうかを判断しながらコースを選びました。 実際に行って見ると、思ってたより難しかったり、簡単だったりと、それは変化に富んでおり楽しかったです。

まだ始めた頃は、旧ランドナー改パスハン車で山の中に入っていたのですが、今思えばフレームにコシはないし、タイヤのグリップもない自転車でした。 山の中を遠慮気味に走り、登山者やハイカーとも挨拶を交わしながら走っていました。 ところが一時のMTBブームに乗り、山の中を荒らしまわる輩が現れたのです。 剛性のある極太アルミフレームにハイグリップのタイヤで山中を荒らすのです。 中にはマナーをしっかりと守る人もいますが、一部のマナーの悪い人たちのためMTB入山禁止となったところもあるほどでした。 そんなことがあちこちで見られたため、自分達は次第にハイキングコースから足が遠ざかっていきました。

せっかく新たに道が開かれたというのに、また自らの手で道を閉ざしてしまうということは非常に残念なことだと思いますが、時代の流れで仕方ありません。 とは言え、次の活路を見出すためには既に若くはなく、自転車はロードツーリングに、登山は自転車無しのまじめな縦走へと転換することになったのです。

   

 

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