日光ツーリング

日光ツーリング

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名称  日光ツーリング
日程 平成28年10月7日
天気  快晴!
結果  脚が攣りそうなほど疲れた…

まえがき

久しぶりに一人でツーリングに行ってきた。

家を出発点とした100km程度のツーリングは行ってるけど、わざわざ車に自転車を乗せて、遠くを走りに行くことはなかなかなかった。 昨年の秋ツリで埼玉を走った以来かもしれない。 以前は、それなりに一人でも気楽に走りに行くことはあったけど、どうにも面倒で行く機会がめっきりと減ってしまった。

今年はなんと、会社の創立記念日に久しぶりに出かけてみようという気になった。 子供たちは普通に学校だし、妻も一人でやりたいことがあるとか… それなら、1人で気ままに走ってみようと出かけてみた

 

出かけた先は日光。 昔は良く走ったもんだ。 ここに出てくるS氏とは毎年数回は日光を訪れ、ロードではいろは坂経由のサイクリング、MTBでは裏男体林道を中心としたコースを選んでは走っていた。

今回は一人ということもあり、ロードでフラッと走ってみることにした。

 

 

 

車の移動

 朝5時に家を出たのは良いけれど、意外にも時間がかかる。

 基本的にR123経由の慣れた道で行くのだけど、なんだか落とし穴がありそうな気がしてスピードを出せなかったのと、なんどろうね。 茂木や祖母井辺りでは、バイパスも整備されてスイスイと抜けられるようになってきたんだけど、R4に出る前の工業団地を走る時間帯がだんだんと朝の出勤時間帯にかかってきて、交通量が増えたのも一つの原因か。 R4から環状線に入っても車の量は減らなかった。

 それでも、ようやく8時過ぎに目的地に到着した。 いつもの清滝の駐車場である。 夜中や休日の早朝であれば、2時間半もあれば到着するのに… 平日だとこんなにかかるとは思わなかった。

 でも、到着したからには、せっせと着替えを済ませ、自転車を組み立て、出発の準備が完了した。 着替えてるわきを車が通っていくけれど、思ったほど車の量は多くはない。 これなら排ガスまみれで走るような状況にはならないかと一安心。

 荷物をまとめると、いざ出発である。

 

 

やっぱり辛いよ、上り坂。

 基本的に平地のないコースだとはわかっているが、スタートから上りだとやはり気が重い。 確かに勾配はまだまだ緩いけれど、スタート直後の身体には辛いものがある。 だらだらと坂道を上り始め最初の交差点は青信号で通過。 なんとなく言い訳なしで休憩したかったけど、これではそのまま進むしかない。

 そうそう、この辺ならまだまだ勾配もゆるくてマシな方なんだよね〜 なんて思いながら坂道を上っていく。 思ったよりも早く、いろは坂の入り口に到着。 トイレのある休憩所の手前は、いつもと同じ辛い坂だった。 いつも同じ駐車場からスタートすると、自分にとって走り始めて最初の難所がここなんだよなぁ〜と思う。 すると、どうしてもここで一息入れたくなるのは自分の勝手かもしれないけど。

 前方に、男体山が青空をバックにそびえているのが見える。 ここからが、いわゆる「いろは坂」の始まりだ。 さて、行ってみよう。

 

 

 走り出すと最初は楽。 勾配がゆるくなり、勢いで走れる。 これも、あっという間に終わるけど、そのあとは坦々とした上り坂が続く。 特にキツイわけでもないけど、楽な坂でもない。 気を抜くと失速するけど、一生懸命に走らなくてもそれなりに走れる勾配なのだ。 ま、これがイヤらしいわけだ。 

 20分も走れば黒髪平。 ここで休憩。 やっぱり、辛い、疲れる。 だらっと休憩するわけでもないけど、写真を数枚撮る程度の時間で休憩は終わり。 疲労感はあまりなく、とりあえず展望台だから休憩しようかなという感じ。 何かと口実をつけて休憩したがるというようなところだ。 再び走り出す。 

 ここからは勾配がゆるくなりスピードアップだ。 時折、明智平の展望台が見え隠れする中をペースを上げて走っていく。 これまでの勾配に比べたら非常に楽で、快適だ。 ダンシングとシッティングを繰り返しながら、一気に駆け抜ける。 すると、あっという間に明智平だ。

 ところが、時計を見ると意外と時間がかかってる。 いろはの入り口から38分。 写真を撮りながらというのもあるかもしれないけど、若いころは20分そこそこで上ってこれてたのに、やはり遅い!の一言だ。 身体の感覚としては、そんなに遅くはない気持ちで走ってはいたけれど、体力や時間感覚のすべてが鈍ってたせいなのかもしれない。 結果的には時間もかかっていたんだし、本人が感じている以上に身体にはダメージがあるかも。

 

 さて、ここでいったん休憩。 と、休憩ばかりのツーリングです。 明智平から男体山を見上げ、ここまで上ったんだと満足感。 ロープウェイが下ってくるタイミングに合わせて写真を撮って満足感。 青空とのコントラストがきれいで満足感。 そうこうしているうちに身体も冷えてきたので、スタートすることにした。

 

 

 

 

サイクリング サイクリング ヤッホー ヤッホー

 明智平からちょっとでトンネルに入り下りになるので、テールライトのスイッチを入れてスタート。 ちょっとの休憩で体も軽くなり、くるくるとトンネルに向けて走る。

 トンネルに入ると下りになるので、快適に走るけど、今度は寒い。 中禅寺湖めがけて下り続ける。 ほんのわずかな距離ではあるけれど、スピードは40キロ近く出るので、車も抜くに抜けない。 車と自転車が追走する形で交差点に到着。

 ここからは湖畔沿いの快適サイクリングだ。 左に中禅寺湖を見ながら快適なサイクリングが続く。 紅葉のシーズンにはまだ早いようで、人出はイマイチ。 でも、外国人観光客や小学生の校外学習のような集団が歩道を歩いている。 楽しそうな風景だ。 こちらは、30から35キロ程度の速度で快調に走る。 自転車が楽しいと思う瞬間だ。 気温と自分の走る速度がちょうど良く、暑くもなく寒くもない快適な状態。 これが、秋ツリの楽しいところ。 これを過ぎてウィンドブレーカ常時着用で走るようになると、ちょっと寒さも深くなり、走行時と休憩時の寒暖の差が大きく、身体にも良くないし、風邪もひきやすい。 今頃がちょうどよい季節だ。

 

 小さなアップダウンをいくつか繰り返すうちに、竜頭の滝入り口だ。 この辺は観光スポットでもあり、歩道を歩く人が多い。 気を付けなければ。 それに、入り口交差点の先は工事中だし、ちょっと危険が伴うぞ。 気を付けなければ。 と、竜頭の滝入り口付近をやり過ごすと、上りが始まる。 竜頭の滝に流れ込む川の上流部までの上り。 上る途中で正面に男体山がそびえるのが好きな風景だ。 その昔、ランドナー時代とか、MTB時代には、この坂の途中で休憩して写真を撮った記憶があるけど、ロードでこの坂の途中で足を付くのはちょっと寂しいでしょ。 そのまま一気に駆け上ると橋の上。

 ここから眺める風景は意外と好き。 自転車だから、自転車を置いて竜頭の滝をしっかりと見ることもできないけど、その滝を上から見下ろすのもなんだか気持ち良い。 また、その橋の上からさらに上流部を見ても、林の中から水が流れ出てくるのがきれいでさわやかな感じがとても好きだ。 毎年のことだけど、この沢筋から紅葉が始まるのだけれど、今回はまだまだ青々としており、紅葉には十分に早すぎた。 となりで写真を撮っている夫婦も、「 紅葉にはまだ早かったわね。 」なんて話をしている。 私も、それに「 うんうん 」と心の中でうなづいて写真を撮る。

 あとちょっと踏ん張れば戦場ヶ原だ。 気持ちを込めて走り出す。 そして、林の中を抜けると戦場ヶ原だ。 正面には白根山、右には男体山がそびえ、手前には戦場ヶ原が広がる。 毎度の定番の光景だが、何年振りということもあり、新鮮さがある。 はやる気持ちもあるけれど、そこは落ち着いて自転車を走らせる。 ほぼ快晴の青空に、深い緑の山々と、一部岩がむき出しになった山塊。 そして、戦場ヶ原の枯れ平原。 なんだかとてもきれいだ。 さすがに飛ばすともったいないので、周りを見回しながらゆっくりと走る。

 レストハウスでトレイだけ済ませると、さっさと自転車へ。

 

 

 

涙が出そうだ、上り坂。

 さて、これからが本番。 今回のメインイベントである。 金精峠に向かって進む。

 まずは湯滝。 湯滝の上にある駐車場から滝を見下ろす。 滝そのものが温泉の香りがして温泉場の気分だ。 そこからわずかに歩けば、湯の湖もきれいに見える。 水面は静かに澄んで鏡のようだ。 波風が立ってないので、白根山もきれいに映っている。 これから行く道が良く見える。 ふむう… あそこまでどれくらいかな? 30分くらいで行けるかなぁ? なんて考えていたところ。

「 下から来たんですか。 大変ですね。 で、どこまで? 」

「 金精峠まで行こうと思ってるんですけど、ほらあの先です。 」

 どのくらいの時間がかかるかなんて聞かれたけれど、あと30〜40分くらいかななんて答えてみたけど、はたしてどうなることか。

 

 スタートして湯元温泉の入り口を過ぎると勾配はきつくなる。

 昔のゲート跡で除雪車の待機場を通過するころは、まだまだ元気に走れていた。 それなりにペースも維持できていたし、快適に走れていた。 はずだった。

 林を抜け、周りが開けたあたりからペースは落ち、だんだんと辛くなってきた。 展望は良くなって、前も後ろも良く見えるようになったんだけど、路面ばかり見るようになってきた。 これは辛い… 足付きそう… そんな感覚に襲われもした。 でも、ここで止まるわけにはいかないよな。と頑張るんだけど、ペースは上がらない。 

 なかなか峠らしきところが見通せず、先が分からない。 上の方にガードレールの切れ端が見えるだけで、まだまだ続くのはわかるけどいったいどこまで続くのか。 目標が見えてこないから、どこまで頑張れば良いのかわからない。 こういうのが一番つらい。 

 アップハンドルを握ったり、ブラケットを握ったり、下ハンを握ったりと、ポジションは変えてみるモノの、身体への負担は大きくなってきた。 少しずつ腰も痛くなってきたし、そろそろ上りも終わってくれないと困るぞ…

 と、いよいよというところで、遠くの方にトンネルが見えてきた。 あ、あれかな? 何となくトンネルの入り口のような斜面が見えてきた。 あともう少し。 そう言い聞かせて、じりじりと走る。 右側に駐車場があり、写真を撮る人がちらほらと見えてきたが、あまりにも辛そうな顔をしてたらカッコ悪いので、ここだけは何とか元気な振りをして最後を頑張る。 ようやく先にトンネルが見えてきた。 トンネルの上に、金精トンネルの看板が見えた。 あそこまでいけば終わりだと、最後の力を出し切った。 ああ、やっと終わった。 ようやく止まれる。

  トンネル手前には駐車場があり、ここから登山に出掛ける人たちのためのところのようだ。 登山届を入れるポストも設置されている。 ここに峠の看板があるわけではなく、どこにも記念碑っぽいものがなかった。 トンネルを抜けた群馬県側にあるのかもしれないと思い、とりあえずトンネルをくぐってみた。 涼しいトンネルの中をクルクルと走らせてみた。 しかし、トンネルを抜けたところには峠の碑などはなく、そのまま下り坂が続いていた。 群馬県側にも何もなかったのである。

  

 このため、再びトンネルを通って栃木県側にでた。 走った感覚だと、群馬側に出るより、栃木側に出た時の方が解放感があって気持ちが良い。 遠く中禅寺湖まで見渡せる栃木県側に比べると、群馬県側はトンネルを抜けたところで林の中だ。 この先を下るとどうなるかはわからないけれど、トンネルを抜けた時の印象は全く違った。

 

 さて、気を取り直して下るか。

 

 

 トンネルの往復ですっかりと身体も冷えてしまい、これからの行程を考えてウィンドベストを羽織る。 これで、出発だ。

 湯の湖から上の道は下りは快適だ。 道幅は広く、コーナーはきつくもなく、遠くまで見渡せるので、スピードも出せる。 時速70キロ近い速度で下っていく。 途中できれいな景色があり、止まって写真を撮ろうにも、あっという間に通り過ぎていくので、写真どころではない。 やっぱり、辛くとも上っているうちに写真は撮っておかないとならない。 5年前の坂バカの時の教訓をすっかり忘れていた。

 開放感のある下り坂をギュインと下っていくのは気持ち良い。 久しぶりの高度感と高揚感だ。 やっぱり、標高の高いところを走らないとこの感覚は得られないよなぁと改めて感じる。 峠でも林の中の峠ではやっぱりこの感覚を得ることはできない。 いろは坂だけで帰っていたら得られなかったものだ。

 と、ところで、困ったことが…  脚が攣りそう…

 上りで一生懸命だった時には感じなかったけど、下りに転じた時点で急に脚が辛くなってきた。 右足も左足も、どっちもパキパキだ。 ちょっと変な力を入れると、その場で足が攣って転倒しそうだ。 それほどまでに辛かった。 ただ下ってるだけなら何とかごまかせるけど、勾配がゆるくなって脚を回そうとすると、一気に刺激的になる。 だましだまし走らないと、どうにもならない状況だった。 これはまずいだろう…

 

 あっという間に、湯の湖まで下ってきた。 道路からそれて湯の湖に入っていく。 観光客はちらほらとおり、湖畔の遊歩道を歩いている。 ここまで下ってくると気温もやや高くなるのか、あたたかく感じる。 一部では紅葉した木もあるけれど、全体を見ればまだまだだ。 紅葉を目的に来たのであれば、ちょっと早すぎ。

 そして再び下り始めると湯の滝だ。 上りでは湯の滝の上から見下ろしたので、下から見てみようと駐車場に入ってみた。 駐車場のさらに奥に滝が見えるけれど、自転車を置いてまで行くのはちょっと心配。 係員にトイレのわきに停めておくようにとは言われたけど、いかにも危険そうな場所なので滝をあきらめ下ることにした。

 

 さらに下る。 戦場ヶ原のレストハウス駐車場。 かなりの空腹感があったので、ここで休憩。 ポーチに入ってたパンを食べる。 少しは落ち着くけど、まだまだ食べたい。 でも、これ以上の食料は持ってきてないので、頑張って下るしかない。 10分ほど休憩して、パン食べて、写真撮って… そして再び下っていく。

 竜頭の滝を下り、中禅寺湖の湖畔道路に出るとアップダウンの繰り返し。 そのたびに休憩したり脚を回したりを繰り返すけど、攣りそうになった脚はどうにもならない。 下った勢いで上りをクリアしようとするのだけど、力を入れすぎると攣りそうになるので、ここでもスピードが出せない。 そんな情けない状況で下ってきた。

 

 意外とヘロヘロかも…

 

 

 中禅寺湖も終わりに近づき、赤い鳥居が見えてきたときには安心感があった。 ほっとした気分だ。 いろは坂の下り口まではもう少しだ。 というところなんだけど、お土産屋の前の道が上りだったりして、カッコ良く走れない。 だらだらと走る感じでちょっと辛そうだ。 あらら…

 

 ようやく下り口へ。 下る前にいったんトイレ。 というか道のわきで用を足す。 そして本格的に下りが始まる。 すでに何台かの車に行かれてしまったけど、すぐに追いつくやと走り出す。 久しぶりのタイトコーナの連続に緊張しつつも大胆に下っていく。 4つや5つほどのコーナをクリアすると前を走る車の列に追い付いた。 乗用車数台の先にバスが2台。 コーナでつまづいているところを脇からスッと迫り、コーナでインから抜いていく。そして、次のコーナでもう一度同じことを繰り返せば、10台ほどの車列は全てクリア。 バスの先は車の影もなく、快適な下りが続く。 最後の最後で先行する乗用車に追い付くが、簡単に譲ってくれたので、そのまま先を走る。 すると、最後の橋を渡って一気にいろは坂を終える。 いやいや、快適だ。

 

 あとはそのままペースを維持して、駐車場まで下るだけ。

 

 

 

反省

 2時間かけて上った標高差は約1300m。 乗鞍に比べたら少ないし、時間もかけすぎだけど、写真を撮ったり休憩したりとサイクリングを楽しめた。 こんな標高差を上るなんて久しぶり。 最近は獲得標高なんて言葉を使うみたいだけど、なんで獲得?という感覚があって馴染めない。 たまにはこうして、いつもの練習コースとは違ったところを走ると楽しいし、やる気も出てくる。

 いろは坂を上ったのは何年振りかと思っても、記憶だけでは思い返せないほど昔のことのようだ。 走ってみて感じたのは、それほどきつくは感じなかったこと。 でも、時間はそれなりに経過していた。 なんだか不思議な感覚だ。 時間がかかってたのなら、辛く感じても良さそうに。 

 毎週走ってはいるが、基本的に平地しか走ってないので、やはり坂道を走らないと強くはならないなと言うことを切に感じた。 近所でも坂道のあるコースをとると、3時間以上かかるため、なかなかそれだけの時間が取れないということもある。 でも、こんな状況を考えると、もう少し坂道を選んでコースを設定した方が良いかもしれない。

 今回はツーリングのつもりもあって、食料やカメラを運ぶためにウェストポーチをもって走ったけど、もうちょっとスマートに走れれば、ここまでいらないかも。 

 

 

 

 

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