かすみがうらマラソン2010ボランティア

かすみがうらマラソン2010ボランティア

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名称 かすみがうらマラソン大会'10 ボランティアAED隊
日程 平成22年4月18日
天気 晴れ 
結果 違った角度でマラソン大会を見ることができました。

コース概要

 今回はツーレポのようでツーレポではないのかな。 でも、面白い経験をしてきたので、せっかくだからレポートしてみよう。

 4月18日に開催された「かすみがうらマラソン」。 茨城県の土浦市、かすみがうら市に渡って繰り広げられるマラソン大会。 これのAEDボランティアとして参加したのだ。

 マラソンコース中には、オフィシャルで設定された給水ポイントがあり、そこには常設のAEDが設置されているとともに、消防隊員が待機している。 しかしながら、ポイント間で万一のことが発生した場合には、緊急車両が人を押しのけて移動するより、自転車の方が効率良いだろうとのことで、自転車部隊が結成された。 自転車部隊は2〜3人で組み、一人がAEDを、もう一人が救急用品を背負って、コース内を巡回するのである。 インストラクタは、ほぼ全員がAED取り扱い講習である普通救命講習を修了しているので、なにかあっても対応できるはずだ。

 自転車部隊は、日本マウンテンバイク協会のインストラクタからのボランティアとサイクリング協会からのボランティアの数名から結成された。 事前にコースを8区間程度に分け、それぞれの持ち場で待機して、緊急時に備えると言うものだ。 そして、ある程度のランナーが通過したら、どんどんゴール側に向かって次の持ち場へ移動し、緊急時に備えようと言うものだ。

 マラソンに興味のある方は、こちらのオフィシャルサイトをご覧ください。

http://www.kasumigaura-marathon.jp/index.html

 

集合

集合場所は、会場近くの運動公園駐車場。 会場から離れていることもあり、車も少なく、混雑もない。 会場までは自転車で移動すればすぐなので、便が良い。 私にとっても自宅から1時間かからないくらいなので、移動にも都合が良いのだ。

集まってきたボランティアは10人ほど。 一番近い人は、集合場所から300mほど。 一番遠い人は名古屋からの参加だ。 1時間ほどで着くことのできる私としては、恐れ入る距離だ。 全員の集合を確認するとチーム分けと、仕事の内容の確認。 それから緊急用品、AEDを配布。 このAEDが3kgほどの重さなので、ちょっと重いかな?という感じだ。 これを一日背負って走るとなると、ちょっとつらいかも。 そんなことを考えながらも、マラソンスタート地点へと移動となる。 会場に近付くに連れて、人が… 人が… 人が… とにかく人だらけ。 こんなにもたくさんの人が走ろうとしているのかと、驚くばかりだ。 オフィシャルの発表によると2万5000人もの参加者がいたと言うことだ。

レース中継

大会事務局からお昼用のお弁当を支給されると、各自の持ち場へと移動となる。 会場付近は人の山で自転車を押すのもままならないところもあったが、コースの移動となれば、こっちのもんだ。 既に交通規制されていて、車の通らない道を堂々と真ん中を走ることができる。 なかなか経験することのできない快感だ。 給水スタッフとも、挨拶を交わしながら、コースを走って行く。 

マラソンコースに沿って、自分の持ち場である15km地点へ。 その近辺にはオフィシャルの給水ポイントがあり、そこで休憩。 マラソンランナーが来る前に、バナナをもらったり、水をもらったり、トイレに行ったり… なんだかやり放題だ。 なんだか心苦しい。 そして、スタートしたとの案内を聞くと、17km地点近辺へ移動し、その場で待機することとした。 

私のチームは、N氏、K氏との3人体制だ。 N氏は何年か前にランナーとして参加したことがあると言う、生粋のアスリートだ。 K氏は私がインストラクタになったときの指導員でもあり検定員でもある。

待機ポイントでは、ランナーが来るまでの間は、ちょっとヒマ。 私としても、せっかくの大先生との一緒の時間なので、テクニックの指導を受けることにした。 ウィリー、ジャックナイフターン、バニーホップ等々、テクニックの基本となるところを、レクチャして頂いた。 家に帰ってから、また練習してみようと、課題ができた。

さてさて、そんなことをしてる間にも、トップランナーが来るとの連絡があった。 この大会は、車いす部門も設定されているので、車いす部門のトップがやってくる。 オフィシャルカーや、先導バイクの後に、車いすが続く。 その後ろを、伴走と言う形でロードバイクが追走する。 なんと、これはフォルツァのチームから出ているようで、車いす1台にロードバイク1台が伴走する形となっているらしい。 車いすが団子状態なら、その後方でロードバイクが並んで走って行くと言うことのようだ。

車いすランナーのトップは断トツ。 通過してからしばらくは後続が現れない。 たしかに、トップを追走するロードバイクもかなりの速度で走っていたと思う。  

車いす部門が通過してしばらく経過すると、次はマラソンランナーのトップが現れた。 16km地点では、先頭集団はまだまだ大きく20名ほどの固まりになって走って行く。 見たところ、動きはなさそうな感じだ。 続いて、先頭集団から落ちこぼれた人たちがポロポロと通過し、次第に密度が高くなってきた。

走行密度がピークとなるころには、仮装した人や、元気はつらつな人等々、いろんな人が見られた。 しかし、スーツ姿のサラリーマンとか、ミニーやカエルの被りモノ、メイドの格好… 良くもあんな格好で走ることを思いつくな〜と言う人までいる。 はたしてこんな人たちが完走できるのだろうか? と疑問を持つ人までもいる。  

さてさて、そんな楽しみの波が去ると、だんだん悲壮感のある人たちが多くなってきた。 「おいおい! まだまだ16km地点だぞ! どうするんだよ〜 」と言いたくなる人もたくさん。 それでもあきらめずに走って行く… と言うか、歩いている人も…

中には、「ここで待ってれば回収してもらえるんですか〜?」 なんて人も。 回収バスは見えるところにあるので、そちらを案内し、我々AED部隊も先に進むことにした。 とりあえず、16km地点付近ではなにもなく、選手たちは通過してくれた。

そして、コース中を先に移動するのだが、これがまたつらい。 「いいな〜 自転車… 」 「乗せて欲しいな〜 自転車… 」 ここらのレベルの人たちは、こういうことを言って来る。 それから、こちらも救急隊と言う名目もあるので、絆創膏やエアサロンパスの類を持っているのだが…  「なにか、足を冷やすのを持ってますか…?」なんて言われると、出さざるを得ない状況なのだが、一旦出すと、周りに居るランナーがどっと押し寄せてくる。 集団から落ち、ヘロヘロになっている人たちは、同じような状況のようで、店を開くとすぐに人が集まってきて品切れになってしまう。 かと言って、本当に必要な人のために取っておこうかとも思うのだが、それってこの人たち?と疑問ばかりだ。

次の担当区域へ移動するまでの間でも、ところどころで店をひろげながら進んで行くのだが、どうにもペースが同じような人がいることに気づく。 こっちは、ちょっと走って抜かしては、負傷者の相手をして止って… また走って… を繰り返している間に、襲いながらにもキチンとペースを維持して走っている人は確実に進んでいるのだ。 なんとなく顔見知りになったり…と言うランナーも出てきた。 

途中、チェックポイントで休憩。 ようやく昼食にありつけた。 既に14時。 こっちもそれなりに動いているから腹は減る。 弁当を食べている間だけが、ゆっくりと落ち着いた時間だ。 

そして、後半の担当区間を過ぎるとゴール直前の区間へ。 残り2kmほどのところなので、喜びにあふれている人や、ヘロヘロで悲壮感いっぱいの人… いろいろな人がいる。 そして、16km地点でもこんなに遅くて大丈夫かな〜なんて思ってた人も、キチンと制限時間内で完走だ。 これにはちょっと感動した。 そして、制限時間と共にゴール地点へ移動し、私たちAED隊もお役目は終了だ。

完走 いやいや、感想

我が家の近くでも毎年マラソン大会が行われているが、定点のみでの観戦とは全く違う印象を受けたのが今回のマラソン大会だ。 

最初の担当区間でエアサロンパスを貸してあげた人。 きちんと制限時間内で完走していた。 それに、ショッカーの仮装をしてた集団も、何度と抜いては抜かれ… 結局は制限時間内でゴールだ。 こういったレースの後ろを走っている人って、意外とすごいんだなと言うのが感想だ。 スゴイ計画力と言うか実行力と言うか、キチンと制限時間を目一杯に使ってゴールする。 たしかに勝負をかけて上位を目指すのもマラソンだろうけど、制限時間を全て使って友達と楽しんで走る。 これってスゴイよ。 だって6時間でしょ。 こんなに走り続けられないもん。 16km地点で見たときは、オーバーペースで先頭集団から落ちこぼれてきた人なんだろうな〜  もう着いて行けないんだろうな〜 遅いな〜 なんて思って見ていたけど、実は計画的にキチンと時間内完走を目指していたと言うことにビックリだ。

自転車でもロングライドイベントなんてのもあるが、過去に出場した時には上位でゴールできていたので、そんな考え方は毛頭もなかった。 でも、遅い人は遅い人なりに楽しむ方法はあって、それが制限時間をいっぱいに使って、ピットに寄ったり、エイドステーションを楽しんだりするのもひとつの方法ということなのだろうか。

それから、実際にAEDを使う場面には出くわさなかったのは良かったことだ。 どこかのチェックポイントでは1名がAEDで救助され、救急車で搬送されたとの情報はあったが、その人だけだったようだ。 やはり、安全にスポーツを楽しむためにも、普段からの健康管理や準備を十分にしておかなければ、本番で大変なことになってしまう。 私も人ごととは思わず、自分の体もしっかりと管理して行こう。

でも、こうやって、マラソンランナの間をAED背負って走るのも、なかなか面白いもんだ。 定点で有事に備えて待機しているよりも、マラソンランナを身近に感じることができた。

 

 

 

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