うっかり八兵衛カップ 秋の収穫祭'08

うっかり八兵衛カップ 秋の収穫祭'08

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名称 うっかり八兵衛 秋の収穫祭 '08 10周年記念大会
日程 平成20年9月7日
天気 曇り! 一時大雨!
結果 親子レース:2位、3位、4位

4時間耐久レース:17位 19位

前夜祭

毎回毎回、飽きるほど同じ文で書き出しているが、このレースは、自宅から車を使ってもわずか40分程度で到着する近場で行われるので、チームメンバーが毎回毎回前日に集まって延々と酒盛りをするのである。 耐久レースという性格からも、仲間が集まりやすく、どうしても宴会は派手になっていくのだ。 最近は子供も大きくなってきたので、子供相手に野球をやったりして、オヤジどもの疲労も多く、志半ばで眠ってしまうものもいるくらいだ。

今回のチームメンバーの編成にはいろいろとやっかいな点があった。 メンバー最年少のM1号が連絡を怠ったため、M2号を代役として、S氏とA氏とわたくしの4人で編成したのだ。 ところが申込終了後に、M1が今更ながらに自分も出ると参加表明をしたために、チーム編成を考えなければならなくなったのだ。 さすがに元エリートライダーのM1号とは言え、すっかり風化して化石化した脚では一人で4時間は走ることはできまい。 このために、S氏の友人である大S氏、X氏を助っ人として参加してもらい、久しぶりの我がチーム名で2チーム参加することとなったのだ。

これでメンバーが決まったところで再編成し、Aチームは、A氏、M1号、M2号、そして私の4人チーム、BチームはS氏、大S氏、そしてX氏の3人だ。

この他に、親子レースにわが子2人とM1号の息子Sくんが参加する。

子供たちが集まれば、騒がしくもなるしうるさくもなる。 大人の宴会が延々と続く隣の部屋では、子供たちは延々となにやら楽しそうに遊んでいた。 明日はレースだから早く起きなければならないのに、親も親なら子も子である。 やはり、うっかりは、寝不足の状態で参加するというのが、わがチームの法則のようだ。

 

開会式

今回は今までにない「開会式」と言う段落が存在する。 今までには、ほとんど出たことのない開会式と表彰式だ。 なのに今回は開会式まで参加する。 このため、いつもより15分ほど早く出るつもりだったのだが、相変わらずのダラダラで自転車の準備を含めると時間ぎりぎりだった。

さて、開会式だが、開始前に我がチームはきちんと会場に居るのかという出欠の確認がスタッフにより行われた。 すると、それを合図に開会式が始まった。

開会宣言、主催者の挨拶、来賓の挨拶、そして選手宣誓だ。 なんと、10周年記念大会に我がチームが選手宣誓をすることとなっていたのだ。 申し込み手続き受理表に選手宣誓をお願いするとの記載があり、チーム員揃ってびっくりしていた。 そして本番当日、練習もそこそこに選手宣誓となったのだ。

今回のうっかり八兵衛カップは記念すべき10周年記念大会と言うこともあり、スタッフも気合十分で開催している。 そこに我々のチームが10年間無欠席で出場しているという皆勤賞チームなのである。 徒然のコラムのどこかにも記載したことがあるが、このコースは私にとってもオープン前から走っているだけに、どうにも思い入れがあるのだ。 コーススタッフはお互い知っているし、ともに走ってきた10年である。 この記念大会にこそ、選手宣誓をお願いしたいと頼まれれば、こちらも断る理由はないし、喜んで引き受けたのである。

我々のチームが紹介され壇上に上がると、初めに主催者殿に対して今回の大会の祝辞を少々述べるといよいよ選手宣誓だ。  

選手宣誓はS氏、T、Kそして私の4人だ。 最初は子供達も緊張の様子だったが、次第に調子づいて、声も大きくなってきた。 最初の「宣誓!」の一言はかなり控えめな声だったが、最後に自分の名前を言うときは元気いっぱいだった。

難しい言葉は大人が担当し、子供たちは元気に言い切れるようにと、考えて原稿を作ったので、楽しみながら発声できたのではないだろうか。

ちなみに、その内容は…

せんせい(全)

ぼくたちせんしゅ一同は、うっかり八兵衛の精神にのっとり、(S)

疲れたら決して無理はせず、(私)

梨やブドウを豪快にほお張り、(T)

野菜や果物をたくさんゲットし、(K)

二日酔いの父ちゃんはあてにせず、(T)

激坂でもあきらめずに進み、(K)

子供たちの前で恥じぬよう、がんばって走ることを誓います。(私)

平成20年9月7日  選手代表 チームサムタイムス S  T  K  私

 

10周年記念大会でこのような大役を無事に果たすことができて、ホッとした。 これで十分に満足したので、親子レースだけでも十分だ。という気持ちである。

 

親子レース

今回の親子レースは秋バージョンだ。 秋の収穫祭では、梨を食べることと、ブドウを食べることが義務付けられている。 要領は次の通り。

1.       子供たちがコースを1周して、コース上で梨を拾って、ピットに戻ってくる。

2.       親が梨の皮をむき、二人で食べる。

3.       親がコースを1周して、コース上でブドウを拾って、ピットに帰ってくる。 このとき、親もショートカットコースを走る。

4.       親子でブドウを食べ、とにかく食べつくす。

5.       親子でピット内を1周走って(自転車ではない、ランニングだ!)、ゴール!

毎回、スタートはゼッケン番号順なのだが、スタッフの手違いか親子レース用のゼッケンが配布されてなかったようで、ゼッケン番号との照合ができず、並んだ順番でのスタートだった。 13人の出走となった。  

わが子たちは真ん中くらいでスタートした。 ピット内ではコースも狭いので、ゆっくりと並んで走らざるを得ないのだが、下のピット前に出ると速度はぐんぐんと上がって行った。 最初のダブルトラックを子供なりに一生懸命走って登って行くのが見える。 M1号の息子のSクンはピット上の坂道を2位3位ほどのところを走っている。 前回のレースではムキになりすぎて、転倒して流血しているので、今回は怪我のないように戻ってきて欲しいものだとオヤジ達は話している。 なにせ、ムキになると後先を考えずに猛進するタイプのようだ。 一方わが子たちも、真ん中くらいをキープしており、坂道も足を付かずに登っている。 ややTが先行しているように見えるが、ほとんど間を開けずにKも追従している。

ここで、M2号の登場だ。 昨年の大会と同じように、今回も後方から子供たちの様子を確認してくれている。 子供達もM2号がそばにいると言うだけで安心感もあり、思った以上の走りができたようだ。

1週間前に本コースで2周ほど練習したのだが、1周目は途中何回か足を付きながらも走ることができた。 2周目では、登りでは押すこともあったが、下りは全部乗れるようになったので、大きな転倒はないだろうと思っていた。 その成果が発揮されたようで、下りは全部乗れたようだ。

1位は毎回おなじみの輪工房の子だ。 本人に聞くと5年生ということだ。 身体は小さいが走りは力強い。 来年までは1位を確保し続けるのだろうか。 そして、かなり遅れて2番手が来た。 Sだ。 このまま転倒しないでピットに入れれば、このまま順位を確保できそうだ。

何人か開けてTとKの順番で入ってきた。 5番手と6番手くらいだった。 今回はKは父と、Tは代理オヤジS氏との組み合わせだ。 父は早速梨の皮をむき始めた。 皮の厚さが半端じゃないほど厚くむくのだ。 ほとんど食べるところがないくらいの皮の向き方だ。 実を切り分けると、Kが一口、父が二口で終わり。 最後はそれを頬張りながら自転車にまたがった。 S氏とTはまだ梨を食べている。 ピットを走りながら、梨の皮や種を吐き出す。 実まで吐いてしまいそうだ。 本格的に上りが始まる頃には、口の中も奇麗になり走りに気持ちを向けることができるようになった。 シングルトラックの入口までにオヤジを一人抜いたのはなんとなく覚えている。 そしてシングルトラックに入ったとたんに、後方にS氏が迫っているのが見えるではないか。 追いつかれるのは時間の問題だ。 シングルトラックを抜け、墓地脇の東屋でブドウを受け取った時には、完全に追従されていた。 この本物オヤジより代理オヤジが強いと言う状況はなんともたまらないのだ。 S氏も抜き去ることはせず、後ろからあおるように迫って来る。 ショートコースの下りを終え、池の脇から上りが始まった。 ここでも、一人のオヤジを抜いたような気がする。 あともう少しという計測ポイント前の坂の手前でS氏に抜き去られた。 

さあ、ブドウの番だ。 Kにせかされるようにブドウを袋から取り出す。 「早く袋を破っていいから出してよ!」と怒り出すのだ。 ビリッと破って開くと、ブドウをどんどん口の中に押し込む。 その辺にいるスタッフのお姉さんにも強引に進めてブドウを消費する。 ヨシ!行くぞ!とばかりに、Kと手をつないで走り出した。 S氏とTはまだブドウを食べている。 ギャラリーの話だと、T&Sチームの方がK&父チームよりブドウの数が多かったと言うことらしい。 食べるのに手間取ったT&Sチームは再び出遅れてしまった。 その隙にK&父はコースをランニングし、ゴールに入った。 スタッフが手渡した旗はなんと3位ではないか。 驚きである。 そしてしばらくしてT&Sチームがゴールしたのだ。 なんと、わがチームで2位から4位までを連取したのだ。 驚くべき快挙の親子レースだ。

表彰式では、4位以下は完走賞で賞状と参加賞が渡されるのだが、3位以上は更におまけがつく。 まず3位のK&父チーム。 表彰台に上ると、賞状には3位と順位が記載されているし、図書カードまでついてくる。 続いて2位のS&M1号の表彰だ。 そして最後は1位の輪工房。 まだまだここには勝てないな。

 

 

4時間耐久レース

さて、気を取り直して4時間耐久レースだ。 今回のスタートはM2号。 親子レースにも出てないので、完全にサラ脚だ。 

ところでM2号は6月に結婚したばかりの新婚さん。 前回までは、前夜祭から参加していたが、今回は新妻が怖いのか前夜祭には参加していない。 うっかり当日も新妻の姿は見えず、どうやら彼一人で来たようだ。 なんと言うことだ。 新夫の素晴らしい姿を見ずにして何を語ろうと言うのだろうか。 そんなわけで、自転車に乗る機会も減ったようで、体力も落ち、ペースも落ちたので、前のチームでは走り切れなくなったようで、今回は我がチームで拾ってあげたようなものだ。

一方、もう一つのチームではX氏が第1走者を務めることになった。 彼も初めてのコースに試走もなく、いきなりのレースだ。 最初だから団子になってゆっくり走っていれば試走はいらないよと言ったところだ。 ところが、彼の感想は、「こんなにコースが長いとは思わなかった。 いったいいつまでコースが続くのだろうと思った。」 そうなのだ。 うっかりコースは、そう簡単なコースではないのだ。 それなりに練習はしていなければ走ることはできないコースなのだ。

 

M2号が走っている間にA氏が寝ぼけた顔で起きてきた。 未だにレースはスタートしてないとでも思っているようだ。 M2号がピットに入り、M1号に交代だ。 ところが、M1号はヘルメットどころか、走る格好を何もしていない。 まるでだらけた集団だ。 M2号は仕方なくもう一周走り続けることになってしまったのだ。 M2号は完全に戦意喪失、一年前の元気さもない。 完全に結婚ボケである。 一方、準備不足で交代できなかった1号については、次の周回はきちんと2号から1号に交代することができた。

こうして周回を重ねているうちにとうとう自分の番になった。 仕方なくノルマの2周を走ろうとスタートしたまでは良かった。 それなりのペースで走るのだが、2周続けられるようにと最初からペースを落として走りだしたので全く速くはない。 それでも、遅い人がいれば、それなりに抜かしながら前を進む。 九十九折りだって、奥の粘土ヌルヌル根っこセクションだって、それなりにこなしていったのだ。 

九十九折りには妻が子供たちを連れて観戦に来ていたので、なんともビックリだった。 転んではいられまいと緊張感が走る。 幸いにも道はそんなに荒れていないので難なくクリアすることができた。

2段坂にしても足を着くこともなく完登し、バンクコーナーも難なく曲がれたはずだった。 このへんから突然大雨が降ってきたのだ。 ちょっとどうしようかと思ったくらいだ。 山腹を巻くようなシングルトラックは滑りやすそうな感じだがうまく走りぬけた。 最後の田んぼに向かう土状のバンクセクションでは、、雨の降りたてと言うこともあり、ピカピカと滑りやすそうだ。 前の人が滑っている脇をすり抜けたのは良いのだが、次は自分の前輪がズルっと滑ってしまい、思わず足を付いてしまった。 そのまま田圃まで下り、走り続けるのだが、雨で前が見えづらい。 もちろん、ピットの上りはズルズルなので最初から押してのぼったのである。

ピットに行くとS氏が出走を見合わせていた。 雨の中は走りたくないやとばかりに空を見上げている。 長く続く雨ではなさそうだが、今このままの状態で走るのもつらそうだ。 とはいっても、早いところノルマをこなして休憩したいと思い、雨の中を走り続けることにした。 するとS氏も何を思ったのか後ろを着いてきたのだ。 なにもこんな大雨の時に走らなくとも良さそうに。 

コース前半は雨の影響はなく普通に走ることができた。 しかし九十九から先はかなり厳しくなっていた。 土嚢は崩れ、破けて飛び出した土がヌルヌルとグリップを奪っていく。 前々走者は転倒し、前走者はすかさず押して下り、こっちも同じように押して下ることになった。 九十九折りの最後の部分の直線的な下り部分は水の通り道のようでタイヤが粘って進まないのだ。 さらにここから先が大変だ。 土が重く粘っこくタイヤにまとわりつき、木の根は滑るし、トラクションも得られずタイヤは空回り。こんな状態で下り始めるが、一番奥のバンクもスリッピーで危険だ。 降りて下る。 もうこの辺は走るのも辛い。 ようやく砂利道に出ると安心感があるが、タイヤについた泥が非常に重く、この状態で砂利道の上りが続く。 砂利道のピークから2段坂までの下りで泥が散ってくれたので少しは楽になった。 2段坂は乗ったまま登れる。 ところがこの先の根っこセクションがまたツルツル。 やっと出てきたかと思うと、二段坂脇の右コーナのバンク。 ここもツルツルで乗れない。 この先は、ずっと乗って行けたが、かなり慎重に行かなければならない状況だった。

ピットに戻ると、かなりの疲労感でいっぱいだった。 しかし疲れた。

ところがだ。 ピットに着いた途端にあれだけ降っていた雨が突然止んだのだ。 自分が走っていた時だけ降っていたのだ。 となりのピットの人まで、「なんで俺たちが走ってるときだけ大雨なんだよ。」と怒ってた。 ホントにその通りだ。 しかし、自分たちが走った時よりも、後の方がコースコンディションは悪くなって行くようだった。

ピットに戻ってくる人はみな泥だらけで、自転車も汚れがひどい。 時間がたつほどに泥の粘土が増して走りづらくなるのだ。

 

4時間耐久レース 途中経過

今回は途中経過と言うような感覚はあまりない。 びちゃびちゃドロドロになって帰ってきてからは、落ち着かず、まともに座ることもなく、食料も食べることもなく、ボケっとして過ごしていた感がある。

初対面のX氏や大S氏とも話すが、どうも疲れてしまってて言葉が続かない。 身体が興奮している間は良いのだが、ちょっと風が抜けると体が冷える。 ちょっと服も着たいがドロドロではどうしようもない。 

雨は自分が走ったときのわずか20分程度だけだったようで、それ以降は一切雨はなかった。 あの雨さえなければ、自分はこんなドロドロの格好でいることもなかったし、コース状況ももっと良くて快適に走れたはずだ。 泣き言を言っても仕方ないが、雨の中をしっかりと走っただけに、この状況にはあきらめもつく。

子供たちは雨の上がった会場で、虫取りに励み、お腹が空いては買ってきた食料を食べ、暑くなってはかき氷を食べ…と好きなように過ごしている。 レースで走ったことなんてすっかりと忘れてしまっているようだ。

 

4時間耐久レース  ゴール!

最終走者はA氏とS氏。 疲れてよれよれの状態で走りだした。 降った雨が泥に混じって、泥が粘っこく重くなってきているようだ。 そんな中を果敢にも走りだしたのだ。 一方、残された人間は、撤収の早さはぴか一の我がチームなだけに、さっさと撤収を始めたのだ。 走者が帰ってきたら即退場できるよう手筈は整えておいた。

4時間が過ぎてゴール地点でのアナウンスが流れたら、二人を迎えに行こうと、それまでは片付けをしておこうと忙しげに働いていたら、なんと脇にA氏が腰かけている。

あれ? もう終わったの? 

一同きょとんとした表情でA氏を見つめる。 全く気付かずに片付けだけやってたようだ。 しばらくするとS氏も帰ってきた。 テントもシートもすっかりと片付いている状況に驚いている。 今回はちょっと早すぎたかな。

そんなわけで、片付いた荷物を皆で運ぶと、簡単に着替えを済ませて会場へ戻ってみた。 ちょうど結果の集計待ちでジャンケン大会をやっていたのだ。 暇つぶしに見ていたのだが、遠くから来たメンバーで帰る人もいるので、そろそろ撤収することにした。

記念すべき第10周年大会もこれで終りである。 今回も表彰式には出られないので、先に帰るとの挨拶をすると、急きょ表彰式の一部が先行して行われることになった。 皆勤賞の授与である。 我がチームの10年連続皆勤賞を祝し、清酒悪代官をプレゼントしてくれたのだ。 なんとも地元の銘酒である悪代官まで頂き、感謝感激である。

 

反省

今回は突然の大雨にもめげずに良く頑張れた。 まずは自分を褒めてみようと思う。 それから、成績についても、前回よりは上位に入っているし、良かったよかった。 しかし、一周回当たりに要する時間は確実に長くなっているような気がする。 そろそろここらで歯止めをかけておかなければ、ずるずると落ちぶれてしまうことだろう。

この歳になると、定期的に自転車に乗ってはいても、現状維持にもなっていないと言うことなのだ。 もっと効率の良い、高負荷な練習をやって行かないとダメかも知れない。 ロングにしても3時間を超えるような長距離はあまり走らないし、そうすれば当然のようにスタミナ、耐久力は減って行くだろう。 前日の飲み過ぎは根本的な原因ではなく、確実に体力の低下が現れているのである。 かと言って、それだけの時間を捻出するにも難しいものもあるし、まだまだ課題はたくさんある。

 

 

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