ちょっぴり走った箱根路

ちょっぴり走った箱根路

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名称 ちょっぴり走った箱根路
日程 平成17年4月3日
天気 快晴
結果 やはり自転車は山!を実感した
走行データ 走行距離:45km 正味走行時間:2時間40分 

概要

家族旅行で箱根に行きました。 せっかくだから自転車を持って行こうと思いつき、出かけたのです。 コースと時間はたいしたことありません。 家族が眠っている間に少しだけ早起きして、朝食の前までに戻ってくるという時間制限があるものでした。 それでも、せっかく遠くまで行ったのだから、いつもと違った道を走ってこようという思いで走ってきたのです。

宿は箱根湯本より少し上ったところ。 あの辺りにはたくさんの会社の保養所があり、私もその一角の保養所からスタートしました。 そこから1号国道最高地点を越えて芦ノ湖へ。 そして来た道を戻るといったもの。 時間的にそれだけしか走れませんでした。 1時間そこらの走りでしたが、せっかくだから記録として残しておこうとまとめました。

 

出発

天気予報では雨の予定だったのに、起きてみると窓から見える範囲は快晴。 いそいで着替えて部屋を飛び出したのです。 しかしロビーや玄関は閉まったまま。 出ても良いのか、どうしたものか。 フロントに声をかけるも返事はなし。 もう時間がもったいないので出かけようと心を決めて、鍵を開けて外へ出たのです。 少し冷えた外の空気が心地良く、車から自転車を出すと、空気を入れ、ホイールを取り付け、さあ出発準備完了です。

しかし、保養所は坂の途中にあることから、少しの助走期間もなく、いきなり急勾配を走り始めることになるのです。

 

やっぱりキツイョ

走り始めてまもなく、後悔の念が沸き起こってきそうな坂道になります。 寝起きのしかも走り始めでいきなりの急坂ですから身体もついてこないです。 しかし、一番軽いギヤでゆっくりと走り始めます。

急な坂道を走り、消防署の前でふと勾配が緩くなったかと思うと、いきなり遮断機が降りてきました。 箱根登山鉄道の遮断機です。 目の前をアプト式の登山電車が登っていきます。 小涌谷駅の前なので速度もゆっくりです。 走者がここの遮断機に前途を遮られた箱根駅伝の風景が思い出されます。

遮断機が上がると再スタート。 少しぐらい休んだところで勾配が緩くなるわけありません。 坂道はこれでもかと次から次へと続き、脚に堪えます。 前日はこの坂を車に乗って下ってきたため、どんなコースだったのか思い出せません。 こんなところにファミリーマートがあったのかとか、学校があったのかとか、たくさんの発見がありながら坂道を登っていきます。

〜回想〜

そう言えばこの坂を上ったのはいつのことだったろうか。 大学生だったのか、卒業していたのか、そのへんは思い出せないが、初日の出ランということで箱根に来たことがある。 どちらもスタートは箱根湯本だったと思われるが、一度は大観山、もう一度は金時山で初日を迎えようとしたものである。 サイドバッグに鍋釜入れて、酒とテントを担いで走りました。 大晦日の寒い中、テントの中で酒を飲み続け、なぜか誰かが持ってきたラジオで紅白を聞いていたのです。 大観山の時は天気も良く、海から登ってくる初日(山からだったかな?)を見られたように記憶しています。 金時山に至っては雪まで降るほどの寒さの中、テントの中で飲み続けたような気がします。 しかも、仙石原から山道に入ろうとするところで、ザックの中で一升瓶が割れて、衣類が酒漬けになり、悲惨な目になりながらも、山を下って酒を買って来いとの先輩の命令で、ダブル涙だったような記憶があります。

いづれのときも、この箱根路は自転車で上ったのです。 自転車で走るには走りづらい、路肩のない狭い道です。 広げるにも広げられない道。 勾配も道幅も何も変わっていないのです。

 

さてさて

そんなこんなで道は続きます。 急に風向きが変わり、身体を冷やしていきます。 道の感じからも、もう少しで峠に着きそうです。 頑張って走るとガソリンスタンドから遠く道が見渡せ、もうまもなく1号国道最高地点だということが分かります。 

ガソリンスタンド前から直線的な下りを走り、そのままの勢いで最高地点まで上り詰めます。 ここではいとも簡単に最高地点を手にすることが出来ました。 

ここで時計を見るとスタートしてから20分そこそこ。 帰りの時間を考えると、帰るべきか、それとも行くべきかと考えるところ。 時間的にもなんとかなりそうな感じだったので、芦ノ湖まで降りることにしました。 

最高地点から芦ノ湖までの下りは急な勾配もなく、あっという間に着いてしまいました。 あまりにも天気が良いので富士山が見えるかと期待したのですが、富士山だけは雲の中。 記念撮影は出来ませんでした。 (ちなみに、その2時間後家族で車で来たときには、しっかりと富士山が見えました。)

 

復路

芦ノ湖から最高地点までは上りは上りですが、そんなにきつくはない上り。 最高地点から下りの勢いで、そのままガソリンスタンドまで上りきります。 その後は保養所までずっと下り。

最初の下りは勾配も緩く、コーナーも広かったのですが、次第に急坂タイトコーナーが現れてきました。 あまり突っ込みすぎると曲がりきれず、減速しすぎるとコーナーが面白くないしと、最初は加減がつかめませんでした。 しかも、早朝と言うのに車は多いし、散歩やジョギングの人もおり、結構危険な気がします。

それでも最高速度は50km/hくらいに抑えて、連続するカーブをこなしていきます。 久しく山を走っていなかったので、下りも怖いのですが、気持ち良さも十分に感じられるようになってきました。 やはり自転車が楽しいのは平地よりも山岳コースだなと実感。 上りの辛さがあっても、下りの快感で全ては帳消し。 いや帳消し以上の楽しさがあります。

そんなこんなで、急坂を下りきると保養所の入口が見えてきました。 残念ですが、本日の走行はこれで終わりです。 またゆっくりと走りに来たいものです。

 

その後の話

宿に戻ると温泉にゆっくりと浸かり、汗を流しました。 本当の気持ちとしては、朝からビールなど飲みたい気分だったのですが、会社の保養所だけにそんなことはできません。 朝食をたらふく食べ、おひつも空になり、すっかりおなか一杯です。

今日も一日観光、ドライブと楽しい一日になりそうです。

 

さてさて、自分が走った道をもう一度車で走ってみると面白いものです。 走っているときに見えていたものが、見えにくくなっていたり、楽に登れたりと視野も変わります。 おまけに助手席の妻は、「こんなところ、わざわざ早起きしてまで上っていくなんて。 あんたも好きねぇ。」 そんなこと言わなくても良いだろうに。 冷たい妻だこと。

そして迎えた芦ノ湖では大きな富士がはっきりとそびえており、子供達も喜んでいました。

 

 

青:予定のコース    赤:実績(雨のため途中で戻ることに)

 

写真集

踏み切りでさえぎられた箱根登山鉄道

国道最高地点 コルナゴだけが写ってます

 

 

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