秋のツーリング in 日光2004

秋のツーリング in 日光2004

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名称 秋のツーリング 日光周辺
日程 平成16年10月30日
天気 曇り→雨
結果 楽しかったのですが、途中から雨で残念なツーリングでした
走行データ 走行距離:45km 正味走行時間:2時間40分 

概要

昨年の秋のツーリングが好評のままに終了することができたので、今年もまた秋のツーリングを実施することとなった。 今回の目的も、もちろん温泉とお酒ということには変わりないが、今回はもうひとつ大きな目的があった。

それは、メンバーのうち何人かが、今年は申年の年男のため、年男を記念して猿ツーリングをしようということであった。 当初の計画では、猿三昧ということで、場所も猿ヶ京温泉ということにしていた。 しかしながら、メンバーを募集したところで申年の人間が集まらず、それなら近いところにということに相成ったのである。

コースは、日光駅周辺に宿を取り、そこからいろは坂、戦場ヶ原を抜け、山王峠を越えて川又温泉へ。 そして、最後は霧降高原を越えて日光市街へ戻ると言う80キロ程度のコースである。 平坦はほとんどない上りと下りだけのコースです。

今回のメンバーは珍しいメンバー5人で走りました。 各自のバイクを紹介しておくと、TREK5500 95モデル。 前夜にはコルナゴをつんでいたのですが、当日の朝起きると茨城地方は雨。 当然、山の方は雨だろうと思い、美しいコルナゴは取りやめ、トレックに変更したのです。 元エリートライダーのH氏はCOLNAGO C40にDURA-ACEフルセット。 M1号(現役エリートライダー)はMTB命でロードは練習のみと豪語するだけあって、ロードはビアンキにアルテグラフルセット。 S氏(碓氷峠で涙目になった彼)はリッチーにDURA-ACEフルセット。 最後に今回のゲストM2号(現役エキスパートライダー)ですが、TREK OCLV120にアルテグラフルセットです。 彼もまたMTB命のため、ロードには特に気を配っていないそうです。 そのせいか、リヤ変速機周りの汚れは際立つものがあり、プーリーなんぞはドロドロで、これでも動くのかよといった状態です。 そんなメンバーで走ったこんかいのつーりんぐはどうなることやら。

集合

今回は日光ということもあり、集合までの道のりもそれぞれです。 私とM2号は茨城からつるんでR123でひたすら日光を目指すと言う行程。 その他の人達は、家の近くから高速に乗ると、日光ICまで高速道という高速移動です。

茨城を出るときは雨天であり、自転車を積んでいくのもどうしようかといった状態。 しかし、万一の晴れに備えて自転車を持っていかないわけには行きません。 M2号と自分のトレックを2台積んで出発しました。

集合時間に余裕を持って着いたのは都会組。 宿に着くと既にチェックイン可能であったため、お茶に御呼ばれされ、くつろいでいたそうです。 そして我ら茨城組を待っていてくれました。 茨城組も9時前に着くと、走り出す準備です。 予定通り9時過ぎには出られそうですが、空は降り出しそうな天気です。 どうしようか。 走り出しても良いものか。 なかなか悩むところです。

 

スタート

宿の場所は日光駅から霧降高原に向かって橋を渡り、上り口にある民宿街の一角にあります。 宿をスタートすると、橋を渡り、日光街道へ出ると上りが始まります。 観光客がたくさん歩く歩道の脇の車道を自転車5台が走り抜けます。 まだ走り始めたばかりと言うこともあり、ペースはゆっくりです。

最初のこの区間は、路肩も狭く、土産屋が連なり、路上駐車やバスも多く、自転車には走り辛い道です。 しかも、そこそこ勾配もあり、危険が多い道です。 慎重に車の間を走り抜けると、東照宮前のT字路。 そこを左に曲がると、道幅も広くなり、少しは安心して走れるようになります。

左折して間もなく、コンビニで食料を買い込みます。 この先にはコンビニなんてないので、食料は重要です。 山の中で腹減って置いて行かれたら最後です。

 

ああ涙目に

コンビニでの買出しを済ませるといよいよスタートです。 市街地を抜け、清滝のICを過ぎると上りが始まります。 路肩は広く、勾配もゆるいので、アップのつもりで歓談を交えながら走ることが出来ました。

M1号とM2号を前に行かせるとペースが上がってしまうので、その辺は抑えて走りました。 足尾への分岐となる交差点を過ぎるとペースが上がってきたのか、自分の体調が思わしくないのか、少し離され気味になりました。 ピンチです。 まだまだ勾配は緩やかだと言うのに、ここでこんなでは先が思いやられます。 

いろは下の最後のガソリンスタンドの手前で心臓がバクバクとなり、口から心臓が飛び出しそうな感覚に陥りました。 もう大変です。 いろは入口の休憩所を遠目に見ながら、身体が着いていかず、とうとう脚を着いてしまいました。 しかも、そこにうずくまり吐いてしまうとは。 なんとか落ち着いて、休憩所まで着いたのですが、そこでまた吐いてしまうという失態ぶり。 とうとう涙目になってしまいました。 なんという状況でしょうか。 情けないにも程があります。 

前日も酒は飲まずに早く寝たし、吐くようなことはなにもないはずです。 そう言えば、先週近所の練習コースを走ったときも、走り初めで気持ち悪くなり、路肩に吐いたことがありました。 体調が悪いのでしょうか? 自分でも少し不安になりそうです。 最近のテレビ番組でも、わずかな症状からあっという間に死に至ってしまうという報告例が多数ありますからね。

少し休憩時間を長く取らせてもらい、身体が落ち着くのを待ちました。 このあたりはまだ紅葉には少し早いようで、緑の木々が残っています。 その脇をたくさんの車が上っていきます。 天気が不安なのが残念ですが、観光客は多いようです。 この先の道を気をつけて走らねばなりません。

 

苦行!

少し休憩を取り、気持ちも身体も落ち着くと再スタートです。 エリートやエキスパートの方々に気を使っていただきながら、ダラダラと走ります。 なんとか着いていけそうなペースです。 「いろは」なんてたいした勾配はないはずなのに、すっかり喘いでいます。 付いたり、離されたりを繰り返しながら、少しずつ高度を上げていきます。 途中、自転車で押している集団にも追い着きますが、自分もさすがにそこまでは落ちぶれてはいないようで、なんとか走り続けています。

紅葉は「いろは」の中段から上がきれいに色づいています。 しかしながら、どんよりと重たい雲に包まれた空では、紅葉はキレイに映えません。 コースから下を見下ろせば、山はまだ緑。 自分達がちょうど紅葉の真ん中を走っているところです。 また遠くを見ると男体山はすっかり冬枯れの様相です。 秋の青空が広がっていたらどんなにキレイだったことでしょう。 少し残念です。

黒髭平では観光客が賑わい、記念写真に興じていました。 そんな脇をひたすら走り続けます。 たしかに、自分の感覚でも「いろは」は勾配も緩いし、その途中で休憩するなんてことは考えられませんが、今回は少し休憩したいななんて頭をよぎりました。 そんなに軟弱な状況だったのです。 当然、先頭を走るエリートやエキスパートが休憩を考えるわけがなく、そのまま通り過ぎていきました。 苦行は続くのです。

 

やれやれ

休憩も許されることなく、苦行を続ける中、「いろは」も終盤を迎えます。 自分でもなんとか身体も落ち着いて、走ることが出来るようになってきました。 それに勾配も緩くなってきたので、余裕が出てきました。

そのときです。 我々の集団を一台の自転車がなにもなく、いきなり抜き去っていったのです。 不意打ちを食らった感じで、M1号とM2号はカウンターアタックに出たい様子。 それを見た周りの人間は、彼らを焚きつけるように「ホラホラ、行って良いんだよぉ。 こんなところで抜かれたら気にいらねぇだろぉ。」 なんて挑発するもんだから、1号と2号、そしてS氏の3人は彼を追いかけ、抜き去りました。

そのまま、1号と2号は二人で競争を始め、あっという間に明知平まで到着してしまったようです。 しかし、S氏は2人には着いて行けず、脱落してきたのですが、今度は今抜き去ったヤツにまで抜かれてしまい、寂しい結末を迎えたのです。

そして、最後はH氏もスパートをかけ、結局、どうなったのかは、最後に着いた自分にはわかりませんでした。

明智平では、ちょいと休憩し、写真を撮って、早々に立ち去りました。 たくさんの観光客であふれており、自分達には居づらい感じです。 それに、なんとなく雨を感じたので、早々に出発しました。

 

寒いぞ!

明智平からトンネルまでは最後の上りとなり、それを過ぎると中禅寺湖までは下りとなります。 この下りの寒かったこと。 標高も高く、汗をかいた後でもあり、身体が冷えていくのを感じました。 下り終わり、T字路を左折すると、左に中禅寺湖が見えてきます。 たくさんの観光客が居ますが、皆寒そうです。 しっかりと冬の格好が必要です。 そんな中を戦場ヶ原に向かって走ります。

と、そのときポツリと顔に感じました。 とうとう雨が降り出しました。 まだ雨はたいしたことはないし、竜頭の滝から戦場ヶ原くらいまでは、なんとか行ってみようということになり、走り続けました。 しかし、雨は容赦ありません。 カッパを着るほどではありませんが、降ってきました。 これからの行程を考えると、まだまだ全体の4分の1も走っていないし、これから標高も高くなり、山を反対側に下ってしまったら、もう大変です。 それこそ雨が降ってきたら走るのも大変です。

結局は、日光金谷ホテルの前で引き返すことにしました。 ここで限界と判断したのです。 

それからの走りは基本的に下り中心となるので、「寒い」の一言です。 上り基調で温まった身体が、一転して下り基調となり、どんどん冷えていきます。 普通の観光客は冬の服装をしているというのに、こっちはそこまで準備していません。 とにかく寒い寒い。 下りでありながらも、少しは脚を動かして冷えて固まらないように努力しました。

 

怖いぞ!

雨はまだ降り始めて間もないので、路面からの跳ね返りは、ほとんどありません。 前走者の後を着いていても、ほとんど濡れることはありませんでした。 サングラスに付く水滴が時折気になる程度です。 でも、降り始めて路面が中途半端な状態でスリップしやすいので、これからは注意が必要です。 華厳の滝近辺では車も渋滞し、歩行者もその脇をすり抜けて横断したりしているので、人や車との接触にも注意が必要です。

華厳の滝の前を過ぎると観光客も見えなくなり、人との接触の恐れはなくなりましたが、つぎは「いろは」の下りです。 

車の列が続き、中途半端な速度で走っています。 ちょっと頑張れば、余裕で車を抜ける速度です。 しかしながら、路面は雨で濡れ、コーナーで無理をするとスリップしてしまいそうです。 たくさん並ぶ車の間を右へ左へとすり抜けながら下っていきます。 「いろは」の下りは、コーナーの内側が急勾配になっているので特に注意が必要です。

雨の中を下ります。 最後の橋を渡り、橋の継ぎ目に気を使いながら、最後の急坂を下ると対面通行となります。 今朝ほどの涙目地点まで下ってきました。

そこからは、勾配はやや緩くはなりますが、直線的な道が続き、速度は更に上がります。 自転車が5台も並んで走ると、車も無理に抜こうとはせず、自転車の後ろに続いています。 あっという間に、清滝を過ぎ、市街地を抜け、宿までたどり着いたのです。 大雨になる前に到着できたので、全身がずぶ濡れになるようなことにはなりませんでした。 助かりました。

今日の走行はこれで終わり。 当初の計画に比べると、かなり短くなりましたが、雨天のためどうしようもなりません。 雨でも予定通り走るような体力と気力は我々には持ち合わせていないようです。

 

ゆっくりと、ゆっくりと・・・   そして夜は更けていく・・・

宿に戻るが、まだまだお昼過ぎで、風呂も準備されているわけもありません。 冷えた身体を温めるために、近所の温泉に向かいました。 しかし、宿に紹介された一番近いところまで行ってみたのですが、14時からの営業のため、まだまだ時間はあります。 私の知るところで、「日光温泉」というものがあり、そこなら近いし、なんとかやっているだろうと言うことで、そこに向かいました。 市営の小ぢんまりとした温泉ですが、市街地からは少し離れており、住宅地の一角にあるようなところで、今までたくさんの客で混雑していたところには遭遇したことはありません。 温泉好きには、ゆっくりと入ることが出来ます。 しかし、湯温は44℃とかなり高く、自分にとっては熱くて、長湯ができません。 そもそも風呂にダラダラ浸かっていることが出来ない性質なのです。 それよりも、さっさと風呂を出て、その後の方が楽しみです。

S氏と一緒に先に出ると、さっそくビールを飲み始めました。 気持ちの良い酔いに、今日の自分を振り返ります。 まもなくみんなが風呂から出てくると買出しです。

勝手知ったる日光の町。 スーパーを目指し、そこで惣菜、ツマミを買い込み、次に酒屋で大量の酒を買い込みます。 しめて1万1千円。 5人だとこんなもんか?

宿に着くと一次会の始まりです。 ビールを飲み、惣菜をつまみ・・・と続きます。 まだ3時です。 酒はビールから焼酎、中ハイに取って代わり、泥酔いの状況に進んでいきます。 しかし、少しだけ理性は残っており、5時前には一次会は一旦終了し、昼寝の時間となります。 各部屋に別れ、布団で睡眠です。夕食は6時からなので、5時半に起きてまた風呂に入りました。 2次会で美味しくビールを飲むためにも少し汗をかく必要があります。

宿の食事は、山野草を中心としたヘルシーなメニューです。 酒のアテにはぴったりです。 小鉢がたくさんならび、どれから食べようかなんて楽しみを与えてくれます。 一つ一つが丁寧に味付けされ、きれいな小鉢に盛られています。 宿のおばちゃんもおしゃべりが好きらしく、時々話に加わってきます。 ビールから地酒へと進み、最後は食事を済ませると次は部屋に戻って泥酔いの3次会。 日光の夜は更けていくのでした。

 

反省

昨年好評に終わった秋のツーリングを今年もということで実施しました。 個人のスケジュールがなかなか調整付かず、秋といってもかなり終わりの、寒々しい季節となってしまいました。 本来であれば、前の週に猿ヶ京温泉で実施する予定でしたが、結果的にこちらになって良かったのかもしれません。 なんと、その前週は新潟県地方で大きな地震があった日です。 群馬県と新潟県の県境あたりの宿に居たら、大きな揺れに落ち着いて酒を飲んでる余裕はなかったかもしれません。 結果的に良かったのかもしれません。

次に上りの最中で吐いてしまうということ。 これはどうしたことでしょう。 今までこんなことはなかったのに、2週連続で走行中に吐いています。 しかも、前夜に酒を飲み過ぎたということもなく、自分の身に覚えのないことです。 これは身体が何か訴えているのでしょうか。 今後もこのような状況が毎回続くようなら、病院に行ってくるつもりです。 このせいなのか、身体が調子良く走ることが出来ず、残念な結果となりました。 

雨のため途中折り返しという結果になってしまいましたが、自分としては予定のコースを一周走ってみたかったです。 コース的にも景色は良さそうだし、それなりに勾配、距離もあり、良い練習になったことでしょう。 ましてや仲間と一緒なら、かなり楽しく走ることが出来たことでしょう。 この点は非常に残念です。 また来年にでもリベンジランをしたいものです。 秋にこだわらず、標高も高いので夏でも暑くて大変ということはないと思います。 ぜひもう一度、挑戦したいコースです。

また夜の宴会についても、今回は「いろは」しか走ってないから、最後まで全員で飲めたんだと思います。 当初の予定通り走り切ることが出来ていれば、おそらくヘロヘロで、ビール飲んだらコテッと行ってしまったことでしょう。 体力が余っていたからこそ、酒がなくなるまで飲み続けることが出来たのです。 今回は酒だけでも完走できて良かったです。

次回は忘年ラン。 今年も房総の予定です。 これは本当に飲むことが目的であり、走りは二の次。 ぬくぬくと暖かい平地を走り、夜に備えるのです。 また、みんなに会えるのが楽しみです。

 

走ったコース

青:予定のコース    赤:実績(雨のため途中で戻ることに)

 

写真集

現役エリートライダM1号     吐いてもどってきた自分

現役エキスパートライダM2号      明智平での集合写真

明智平でもう1枚        そして宴会でのひとコマ

 

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